トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の冬』 | You're my Melody♪

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今、静かにはまってしまったのが、

 

ムーミンです。

 

 

 

その、きっかけとなったのが、

 

 

トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の冬』

 

 

 

実は、今まで

 

全く読んでこなかった、ムーミンシリーズ。

 

 

 

なぜかというと、

 

あの、おなじみのアニメとは異なる

 

なんとも寂しげなイラストが

 

好きになれなかったからです。

 

 

 

 

今は、わかります!

 

『ムーミン』の良さが。

 

 

 

様々な価値観を持った人たちとの共存が、

 

この物語には書かれているのだと。

 

 

 

大人になった今だからこそ、わかります。

 

自分の常識では、到底理解できないような人たちが

 

この世の中にいることを。

 

 

でも・・・だからこそ、この世界は面白いって。

 

 

 

 

 

 

『ムーミン谷の冬』には描かれています。

 

 

 

いつもなら、

 

長い冬眠に入っているはずのムーミントロール。

 

 

 

しかし、なぜか、一人だけ目覚めてしまうのです。

 

親友の手紙を、何度も読み返す彼。

 

世界に、一人置き去りにされてしまったような、孤独・・・

 

 

 

でも、

 

初めて見る、冬の世界には、驚きがいっぱい。

 

ムーミン家の水浴び小屋に、当然のように住み着いていた、おしゃまさん。

 

ムーミン家の銀のお盆を勝手に持ち出し、そり滑りをする、リトル・ミイ。

 

戸棚に住み着く、ご先祖様。

 

「向こうの谷」からやってきて、ムーミン家に勝手に住み着き、

 

ママの作ったジャムを食べる人たち。

 

(でも、パパもママも全く知らない!)

 

 

 

 

で、さらに、

 

痛快なのが、

 

目覚めたママが、当然のように

 

息子に風邪薬を作り、ガラクタを片付け、洗い物を始めること。

 

 

 

 

 

 

そして、

 

この物語には、

 

冬の終わりが、とても印象的に描かれています。

 

イラストが素晴らしい!!

 

 

 

 

 

 

冬を越したムーミンは、

 

目覚めた、仲良しのスノークのお嬢さんと、クロッカスの芽を見つけます。

 

 

 

「夜中に、寒くなっても大丈夫なように、ガラスを置いてあげましょう」という彼女に、

 

ムーミントロールは言うのです。

 

 

 

 

 

「自分の力で伸びさせるのがいいんだよ」・・・って。