エドガー役の明日海りおさん。
冷たく、青い目を持つ少年。
萩尾先生に、「エドガーがいる!」と言わせしめました。
唯一の、異性の配役でしたが、
だからこそ、
エドガーの特別感が演出できたと思います。
原作ファンの私から見ても、
文句のないエドガーそのものでした。
苦悩し、
時に、バンパネラとして豹変する、
エドガーの表情を捉える、
絶妙なカメラワークだったと思います。
原作ファンとして嬉しかったのが、
①原作の言葉を大事にしている演出だったこと。
「君もおいでよ
一人ではさみしすぎる・・・」
エドガーが、アランを一族に誘い入れる場面に象徴されるように、
原作の言葉が、随所に語られていました。
どの場面も、原作の漫画が重なりましたが、
とても、満足のいく演出だったと思います。
ただ、エドガーが初めて、人間を襲った場面。
ポーツネル男爵に「がっついたものだな!!」と
叱責される言葉がなかったのが、残念でした。
原作ファンにうれしかったこと、その2
*時系列になっていたこと。
そう!原作ファンならわかる。
原作は、時系列になっていない。
メリーベルの死から始まっている。
「ポーの一族」の研究本にも書いてありましたが、
私も、独自に各話を時系列にメモしていました。
それが、ミュージカルでは、完全再現されていた!!
こんなのを待っていた!!
限られた空間で、時間で、
こんなにも、わかりやすく時系列で演じられている・・・
奇跡だと思いました。
続く・・・