人材不足が続いている中で企業が「いかの採用した人材を育成するか、辞めずに働いてもらうか」がテーマになっています。
人材育成や評価制度のご相談が多くなっているのもここが要因なのだと思います。
ここで注意してほしいことは「制度から入らない」ということです。
すぐに研修プログラムを作って、評価システムを導入しようとする会社が多くみられます。
高額な導入コストをかけて、2・3年経って会社は何も変わっていません。
そのような高額なコストを払って「使いこなせず」の状態で弊社にご相談に来るケースがびっくりするくらい多いのです。
なぜか?
それは「環境」から入っていないからです。環境とは何か?会社の人間関係です。
人間関係をさらにいうと、それを作っているのは育成する側、評価する側の「資質」です。
要は幹部の資質がないのに、評価制度を入れたり、育成プログラムをスタートしても前に進むどころか後退します。
土に栄養がないのに、種を蒔いても実は実らず。
水をあげすぎても根腐れするだけです。
幹部、評価する側、育成する側の価値観の共有ができていない会社はまずそこからスタートしましょう。
しかし、これが一番難しい。
なぜなら幹部社員には過去の経験や成功事例が沢山あり、社内で一番変われない人達なのです。
その幹部社員を変えるためにはどうすべきか?
社長自身が変わるべきなのです。
昔、会社は頭から腐るというタイトルの本を読んだことがあります。
言いえて妙のタイトルです。
そうなんです、伸びるも育つも「会社はすべて頭から」なのです。