馬鹿になれないバカ | Nomoto Consulting

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先日の営業会議での新規開拓についての報告を聞いて思ったことです。
 
競合がいるから。
受付で追い返されてしまうから。
価格面で負けてるから。

そんな報告を聞いていて、会議全体はそれだったら仕方ないよね・・・雰囲気に包まれました。
 

競合がいるから・・・だったら、競合はいくらの値段で販売しているのか?何か現状でお客様が困っていることはないのか?
そもそも、業歴のある企業に営業行くのなら「競合」がいるのは当たり前。
 
受付で追い返されてしまうから・・・だったら、その受付に何回行きましたか?紹介などのルートは探りましたか?
受付で追い返されてしまうなら、他の方法はないのですか?
 
価格面で負けてるから・・・価格以外で勝てるところはないのですか?納期・サービス。
価格以外でも勝てないのなら、なぜ営業に行ったのですか?
 
できない理由をいうのは簡単です。
できる方法を考える。
そのためには、一定馬鹿になることが大事なのではと私は思っています。
 

昔、私がまだ税理士法人に勤務していた時、セミナーの講師の選定とオファーを任されていた時がありました。
色々な素晴らしい経営者の方にオファーを出しましたが、顧客サービスの一環での企画ということもあり、
講師料も気持ち程度。
みなさん、多忙な方ばかり。
引き受けてくれる方も多くはありません。
そんなとき、SNSで素晴らしい経営者の方を知り半年くらいかけて企画書やオファーをだしたことがあります。
 
会ったこともないその方は、もし講演をしていただくとしたら飛行機できていただくという遠方。
また他の研修セミナー、経営セミナーでの想定講演料は100万くらいなのではと思うくらいの有名経営者でした。
 
メールや電話、知り合いからの紹介がないかなど、あらゆる手を尽くしての半年間。
 
今、思えばストーカー?的なアプローチだったかもしれません。
 
半年後に秘書の方にもお会いしてやっとこさ、直接プレゼンをする機会をいただきました。
講演料はこれくらいしか払えないこと。
なぜ、お話ししていただきたいか。
参加者(お客様)に発信していただきたいトピックなど。
30分程度、想いをひたすら話しつづけ、最後にっこり笑って「熱心ですね、いいですよ」と言っていただきました。
 

本当に今考えれば、馬鹿みたいな行動ですが、馬鹿になれた成功体験です。
その方に会ってから、たいていの経営者の前では緊張しなくなりました(笑)
 
結局、自分の限界というのは、このような馬鹿の体験で引き上げられていくのではないでしょうか?
 

プライドや。
既存の業界の常識。
職人的に思いつくリスク。
 

頭のいい人には、「できない理由」が沢山思いつきます。
 
でも大事なことは馬鹿になりきれる度胸と覚悟です。
 

馬鹿になりきれない、バカでは仕方ありません。
まず、行動。
恥をかいても、お叱りを受けても、こんな行動は20代~30代前半だから許されることだったと思います。
 

若い営業マンこそ、馬鹿になってほしい。
そんな風に思います。