「不思議の国のアリス」が大好きな私にとって見逃せない展覧会が始まり、カミさんを誘って早速見に行ってみました💓◜𖥦◝ )。

実を言うと、期待が高すぎたのか、やや物足りなさを感じたのですが、それでも、1時間以上は会場にいてあれこれ楽しめました。
先立って開催されたロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館での展示をベースとして、原作者ルイス・キャロルの日記やらジョン・テニエルが描いた挿絵やらといった、「アリス」2作品にまつわる諸々の貴重な資料を見るだけでなく、遊び心に満ちた演出による展示物を体感することも出来る構成です。
全体は次の5章立て。
1.アリスの誕生
2.映画になったアリス
3.新たなアリス像
4.舞台になったアリス5.アリスになる
私は、アリスと言えば、なんと言っても原作(日本語訳ですが)とその挿絵が一番のお気に入り、そしてそれに劣らず気に入っているのがディズニーのアニメーション映画です。
つまり、この上記5章のうち、第1章と第2章がお目当てです。
物足りなさを感じたのは、その肝心の第1章と第2章が、更に充実したものであってくれていたら、という点です。
具体的には、第1章ではテニエルの挿絵の原画をもっとたくさん展示して欲しかったことと。
そして、下の写真に収めたような「遊べる演出の展示物」をもっと多く置いて欲しかったことです。
とは言え、2作の挿絵をどこにどのような絵柄と大きさで配置するか、を二人で子細に検討した図が二つ展示されていたのに接することができたのは貴重な収穫です。


鏡の国のアリス

また、第2章では、不朽のディズニー1951年作「不思議の国のアリス」を題材とする遊べる展示物を置いて欲しかったこと。
それにしても、この70前に作られたディズニー作品、原作のへんてこりんな世界にピッタリな映像と音楽で編まれており、これ以上ないような魅力的な出来栄え。
私には、あらゆるディズニーアニメの中でいまだにこれに勝るものは無く、見る度に感心します。
滅多にない機会なので、展示を見終えた後は記念のアリスグッズを買う気満々でギフトショップに寄ってみたのですが、これはという物が無かったのは残念。
代わりに、私のお気に入り翻訳者によるアリス二部作の単行本をネットで新調しました。

この生野幸吉訳、数ある翻訳の中で、原作に頻出するマザーグースの歌をこなれた楽しい日本語に移してくれている点で、ピカイチです。
嘗て1970年代初頭に第一次アリスブームが起きていた頃、NHKFMの「朗読の時間」で偶々耳にして以来ゾッコンです。
この福音館書店の本は、とても丁寧な作りで装丁も素晴らしく、手に取った時の優しい感触も素敵です。
「不思議の国」の奥付を見ると、初版は1971年とあり、FMで聞いていたのはホヤホヤだったのでした‼️
私に届いたのは2020年の49刷で、「版を重ねて来ましたが、挿絵版の摩耗が著しく、38刷より挿絵を全点、英語の初期本より製版し直しました。」とあります。
その点でも、所有すること自体に嬉しさを感じさせられる本です。