三月中に観ていたものの、
まだメモメモできていなかったのでー。
『神様メール』(15)。
神様は、ベルギーのブリュッセルに住んでいて、
パソコンで人間や世界を管理している。
気まぐれで災害を起こしたり、人の人生を狂わせたり。
そんな事実に憤慨した、神様の娘で、10歳のエアは、
父親の部屋のパソコンを使い、全世界の人々へ、
寿命を知らせるメールを送る。
そして人間のファイルから選んだ数名を救済するため、
初めて家出をすることに。
エアの仕業だと気付いた父親も彼女の後を追うのだが…。
フランス、ベルギー、ルクセンブルクの合作なのですが、
テイストはもろフランス。
『アメリ』のようにエアのモノローグで物語は進み、
エアが使者として選んだ人間たちの悲喜こもごもを、
やっぱり性愛描写ありきで語られる…
(『アメリ』のジュネ監督は、
フランス映画に多大な影響を与えたのではないかと最近思う。)
CMやジャケットで打ち出されているような、
ほっこりコメディではないので、
コメディやあったかい気持ちになりたい方はご注意をば
どちらかというと、もっと辛辣なお話かなぁ…。
私は宗教について疎いので、キリスト教のことにも
明るいわけではないのですが、
まぁ神様ってこんなイメージであるのは確かに。
確かに、なんだけど…
それにしても神様(エアの父親)がものすっっごく嫌な奴すぎて、
結構イライラしてましたw
奥さん(エアのお母さんであり、女神)は
元々おっとり(しすぎてる)なのかもしれませんが、
それにしても神様が「お前はあーだこーだ」と怒鳴るので、
奥さんはほとんど喋らないんです。
なんか、口を開く前に「お前はダメだ」と押し付けて
喋らせない暴力夫のような神様…
そりゃエアも頭にくるわけですw
寿命(死期)を知らされた人間たちの考えや動きは、
シニカルで面白かったですけどねー。
「俺が死ぬのは○○歳だから何やっても死なないぜー!」
って飛び降りた男…の下敷きになって死ぬ人がいたりして。
クッションになってくれた人がいたから死ななかったんですね、はいw
そういうシニカルさは好きな類なのですが、
フランス映画のこのまったりもったり感…
不思議だ。
まだまだ私の中で研究の余地がありそうです