こんにちはカナヘイうさぎ

盤で観た作品を、少しずつ追いかけ更新!つづき!
最近の映画ですが、敢えて白黒サイレントとして撮られた
『ブランカニエベス』(12)。

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人気闘牛士の娘・カルメンシータは、
生まれてくるとともに母を亡くし、父はその後再婚。
しかしその再婚相手である継母は意地が悪く、
カルメンシータを殺そうとする。
すんでのところで小人の闘牛士団に命を救われた彼女は、
記憶を失ったまま、ブランカニエベス(白雪姫)という名前で
巡業の旅に出る。
その中で、カルメンシータはどんどんと闘牛士としての頭角を現してゆく…。

タイトル通り、白雪姫をモチーフにした闘牛士のお話。
モノクロではあるのですが、あまりに美しく、
画の色が呼び起こされるよう。
特に闘牛士のマントやりんごの赤など、印象的に使われる「赤いはず」のものたちの色彩が。

母を亡くし、父とも離れて暮らしていたカルメンですが、
悲壮さは一切なく、健気で純真な女の子。
台詞が無くとも、階段を駆け上がるかのような
リズムを刻むラテン音楽が、彼女の快活さ、天真爛漫さを語りますカナヘイハート

ネタバレになっちゃうので伏せますが、
お父さんとカルメンの後々の“共通点”からの切なさ、
それなのにそこに生まれる儚さゆえの美が、
しっかりと存在していたのがすごかったなぁ…カナヘイきらきら

とはいえ後半の駆け足感と白雪姫成分が薄いのは否めませんが、
ラテン系美人のカルメンと、この雰囲気だけでも
十分に満足できる作品でした!カナヘイきらきら