続けてもう1本!
『アメリ』(01)などのジャン=ピエール・ジュネ監督の
『ロスト・チルドレン』(95)
その昔、プレイステーションタイトルとして、
同名でゲーム化もされていました!
サーカスで怪力を活かして働くワンは、ある雨の日、
幼い弟・ダンレーを一つ目族にさらわれてしまう。
そんな折、ワンは子どもスリグループの一員で
孤児の少女・ミエットと出会う。
聡明なミエットは、ワンとともにダンレーを探すべく奮闘する。
ジュネ監督の中では『アメリ』や『ミック・マック』より前の作品。
フランス映画に苦手意識のある私ですが、
ジュネ監督作品は私の思うフランスっぽさ云々より、
世界観がとても印象的。
ティム・バートンやテリー・ギリアム、
ギレルモ・デル・トロ系な、
いわゆるダークファンタジー感があります
でも本作なんか、もっともっと作り込まれてる感じかな
ゴルチェの衣装と相まって、スチームパンク感がたまりません
また子どもたちが賢く大人びていて、大人たちの方が愚か
というのがより世界観を際立たせています。
中でもミエット役のジュディット・ヴィッテ。
クールで、幼いのに色気があるアンニュイな美少女。
またワンもミエットを命懸けで守る。
他の汚い大人たちを寄せ付けないような二人の無垢な関係性は、
とても美しい恋愛に映ります…
お話自体は設定がちょっと複雑なところもありますが、
これだけの世界観やストーリーを実写で
創り上げているのは本当に素晴らしいです
ファンタジーがお嫌いじゃない方にはススメたい作品!!
雰囲気だけでも楽しめますよ