夜遅くにこんばんはです流れ星
最近観ている映画をまたちょこちょこと。

というわけで、私がお誕生日前最後に観た映画をー。

『ペーパーマン』(09)。
日本に入ってきたのは
ライアン・レイノルズ主演という
デップーちゃん繋がりですね。DVDスルー。
TSUTAYAさんで先行レンタル中で、リリースは11月2日から。
ということで一足早く観てみましたー。

売れない作家のリチャード。
何かでつまずく度、心の中にだけ存在する40年来の友人
“キャプテン・エクセレント”に励まされてきた彼は、
スランプ克服のため妻に勧められるまま、
自宅から離れたコテージに滞在することに。
そこでリチャードは地元の少女・アビーと出会い、
自分と似たものを感じ友情を育んでゆく。

これはデップーちゃん繋がりでコーナー展開されていたことと、
日本版のパッケージがちょっと失敗かも…。
スーパーマンもどきのコスチュームに身を包んだ、
キャプテン・エクセレント役のレイノルズを前面に押し出した
コメディ!に見えるのですよね。
でも中身はヒューマンドラマ、
しかも好みが分かれそうな雰囲気です。
そして実はそんなにレイノルズもがっつり出てくるわけではありません
もやもや
でも私にはジンとくる作品でしたよ。

親離れできない子どものように、
キャプテン・エクセレントに頼らないと
なかなか自分を保ちきれないおじさんリチャード。
いわゆるイマジナリー・フレンドと呼ばれる、
ともすれば多重人格の原因にもなるそれを捨てきれずに
大人になってしまった理由はわからないけれど、
現在も捨てられない理由は、
観ていく内になんとなく見えてくるはず。
奥さんと仲良く暮らしている今でも
どこか孤独を捨てきれない彼と、
とある理由から自分を大事にできない少女・アビー。
最初はリチャードが女の子に恋する変態おじさんなのかなー?
と見えるのですが、そうでもない。

「孤独」って、
生きている限りずーっと付きまとう問題と思うのです。
家族がいても、恋人がいても友達がいても、
結局自分は自分でしかなくて、
どうしたって自分の物差しでしか理解しあえない。
孤独と言ってしまうと違うかもしれないけど、
人は永遠に一人でしかない生き物だと私は思っているので。
独り、という寂しさは誰かと居れば埋められるけど、
自分は自分でしかない一人、という寂しさは永遠に埋まらない。
だからこそ、自身の心の中に限りなく近い誰かを持つのは
わからなくもないのです。
むしろ私もイマジナリー・フレンドを持ちたかった時期がありました。
とはいえ、じゃあ果たしてずーっとそれを続けられるかといえばそうでもない。

そんな誰もが持つ普遍的な“孤独”がテーマのお話。
ゆるやかーにお話は進んでいくけれど、衝撃的なシーンがあったり、(私はですが)涙が出てきたり。
お誕生日を迎えるタイミングで観られたのも、ご縁かなとキラキラ

まぁ最初に書いたように好き嫌いは分かれるかもしれませんが、
観て良かった1本照れ
レイノルズもっと観たかったけどねえーん!!w