今晩は「缶つま」の肴に家呑みを! | 学びながら呑みログ

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缶詰

呑みネタ 2014年8月27日 今晩は「缶つま」の肴に家呑みを!

「もともと缶詰の市場は縮小しており、商品ラインナップも果物や水煮など定番のモノしかありませんでした」

「価格競争も非常に厳しく、取引先との商談でも中身よりも『価格を安くしてくれ』という要望ばかりでした。今、生鮮品は流通インフラが整備され、冷凍食品やレトルトなど様々な形態の保存食品もあります。さらにコンビニや宅配サービスなどでいつでもどこでも食品が手に入る時代ですから、長期貯蔵する商品への需要もそこまで高くありません」

「安いモノばかり売っていていいのか、缶詰そのものに何か付加価値を持たせられないか」

「2009年に世界文化社 から発売された『うまカンタン! 缶詰で作る酒のおつまみ 缶つま』という本の中で、当社の缶詰商品が使われることになり、商品サンプルを提供していました。その本ができあがって実際に手にしたときに、一瞬にして 『これだ!』と思ったんです。“缶詰を使って、酒のつまみを作る”という提案をうちの缶詰の販促にそのまま使えないかと」

「せっかく本を作るのなら、うちでも『缶つま』というブランドのオリジナル商品を作りましょうよ」

価格競争だけの縮小市場で、1冊の本が転機となり、「缶つま」ができる。酒のつまみに徹した商品開発で、ヒットとなる。

「とにかく、男性でも女性でもお酒を飲む人に特化して、お酒を美味しく飲みたいというお客さん向けに商品を作ろうと。ご飯のおかずになる缶詰は絶対に作らないと決めていました。今でも商品決定の判断基準として、「ごはんに合う」ではなく「酒のつまみになる」を キーワードにしています」

そして他の缶詰と異なる販売方法、経路ができる。

「まずは缶詰の売り場から外へ出なければいけないというのが一番でした。『缶つま』の価格帯は、ひと缶500円前後が多く、この秋に発売するオマールエビのオリーブオイル漬けは2,000円という価格設定です。100円や200円の価格帯が主体の缶詰売り場に並べてもいても売れません。むしろ、お酒を飲む人が行く売り場に置かなければ」

最も大きな販売方法、経路はスーパーやコンビニの酒類売場の隣。現在は駅や観光地での販売。

「出張をする人が新幹線などの車内でお酒を飲まれるケースに合わせて、駅の売店やエキナカにも置いていただいています。また、『缶つま』は国内のこだわりの食材を使った商品が多いため、観光地での販売にも適しています。“人が集まるところで、お酒がある場所であれば売れるはずだ”と、駅だけでなく、ワイナリーや酒蔵にも置いていただいています」

「これからもお酒を飲む方にとって、より魅力的な商品を作ること。そして『缶つま』を基軸とした売り方を考え、もっと『缶つま』が生きる売り場を作りたいと思っています」

https://www.foods-ch.com/shokuhin/1407235987883/
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景気回復の今も家呑み、一人呑みが増えている。のんびり、ゆっくりしながら酒を呑む。昔の貧乏な酒呑みは、しょうがないので家で、安い缶詰を肴に安い酒を呑んでいた。今はリッチになっても、家で、高い「缶つま」を肴にプレミアムビールを呑む。呑み方が変わったということか。

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