プレミアムビールとはなにか? | 学びながら呑みログ

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痛風

呑みネタ 2014年3月27日 プレミアムビールとはなにか?

アサヒビールが先月18日「スーパードライ ドライプレミアム」を売り出し、ビール大手4社のプレミアム銘柄が出そろった。酒税が最も低い新ジャンル(いわゆる第3のビール)を含んだビール市場が縮小傾向にある中で、「プチぜいたく」志向から需要が拡大しているプレミアム銘柄。特徴や魅力を探った。

プレミアムの店頭価格は、350缶で250円。新ジャンルの100円超、ビールの30円超。プレミアム1缶と新ジャンル2缶がほぼ同じ価格。

プレミアムビールのシェアトップ「プレモル」。1890年発売で長く市場を支えた「エビス」。発売3年目の「グランドキリン」。アサヒは「スードラ」の持ち味を生かした「ぜいたくなコクとキレ」を挙げる。

4社とも「コク」は共通。だが、製法にこだわりがある。どの製法もコストがかかり、そのぶん価格も高い。高いが、売れている。ビール好きも「コク」に満足を感じている。

「プレモル最初の宣伝文句は『最高の週末を』。自分へのごほうびとして、満足感が味わえる商品を狙いました」

「プレモル」のサントリーは、「コク」だけでなく、香りにこだわって「香るプレミアム」を出す。サッポロも香りにこだわった「ロイヤルセレクション」を出す。プレミアムビールは次の展開に。

ちなみにサントリー、サッポロ、キリンのプレミアムビールは麦芽とホップのみの麦芽100%だが、アサヒのみが米やコーンなども使っている。

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昔、麦芽100%の、オールモルトビールのブームがあった。1986年にサントリーの「モルツ」、1987年にアサヒの「100%モルト」、1988年にキリンの「ファインモルト」とサッポロの「モルト100」が出た。今のプレミアムビールと違うが、米やスターチを加えた日本のビールから「本格のビール」「伝統のビール」へ、ビールが変わる時だった。

だが、日本人の口に合わなかった。さらに1987年に「スーパードライ」が出たら、市場は大きく変わった。ドライビールのブームになった。日本人はやっぱりこういうビールが好きだった。

アサヒ、キリンはオールモルトをやめた。アサヒはメインの「アサヒビール」も「スードラ」のラインの拡大のためにやめた。「スードラ」にすべてを賭けた結果、ビールシェアのトップになった。

ちなみに、サッポロの「エビス」は1890年頃に出て、細々と続いている。たぶん業務用需要だろうか。「赤星」といい、サッポロは需要のあるかぎりやめないところがいい。まあ、やめなかったおかげで、再びプレミアムビールのブームにのれたのだから。

「モルツ」の後継商品として「ザ・プレミアム・モルツ」が出て、じわりじわりと売れ始める。サントリーの粘り勝ち。「エビス」も続いて、キリンの「一番搾り」がオールモルトに変わって、再び、静かなオールモルトのブームが続く。

そしてプレミアムのブームになる。日本人の口がドライに飽きて、少しずつオールモルトに慣れてきたのか。ただ、「プレモル」がここまで続かなかったら、プレミアムのブームにならなかった。

さて、アサヒもプレミアムのブームにのった。だが、なぜ、オールモルトにしなかったのか。それでも、「スードラ」にこだわるのか。あと、なぜ、キリンは「グランドキリン」をもうちょっと押さないのか。色々と考えながら、今日は「プレモル」を呑もう。

でーわ。

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