奇跡の「宮水」を知っている? | 学びながら呑みログ

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宮水

呑みネタ 2014年3月18日 奇跡の「宮水」を知っている?

「宮水」が湧くのは、国道43号の南側の東西約500メートル、南北約500メートルの区画だけ。

「宮水」は1840年頃に見つかった。ミネラルを多量に含む超硬水。リン成分がふつうの酒造りの水と比べて10倍。カリウム、カルシウムも多い。リンとカリウムは酵母の増殖を促す。適度に含まれる塩分はアルコールの分解を進める。酒造りにとって理想の水だ。

だいたいの酒造りは軟水を使う。硬水を使うのは珍しい。硬水だと、キレのあるしっかりした酒になる。同じ近畿の酒処、京都・伏見は「御香水」と呼ばれる軟水を使っている。柔らかい味わいが伝統。「灘の男酒・伏見の女酒」と評される一因。

だが、港湾整備や台風などの影響で塩分の濃度が上がり、「宮水」の湧く地域はだんだん減ってきている。建築工事の掘削による影響もある。

「宮水は自然がつくり出すが、守るのは人。都市化が進む中、保護の取り組みを続けていかなければならない」

http://www.nikkei.com/article/DGXNASIH0400L_W4A300C1AA1P00/

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日本酒は米、麹、水によって造られる。米と麹の改良によって、より旨い酒が造られるが、水は改良ができない。良い水があって、そこで旨い酒は造られる。良い水は、そこにしかない。良い水がなくなって、旨い酒が呑めなくなって気づいても遅い。ぜひ、保護活動を。

でわ。

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