
呑みネタ 2014年2月25日 酒の肴にホッケが食べられない?
マアジ、ホッケ、トラフグ、スケトウダラは、既に資源量が低レベル。なおも減少傾向にある。身近な肴も乱獲による資源減少にある。
「日本の海は魚種に限らず、乱獲の海になってしまっています。これは単に日本の漁業制度の問題です。今の日本の漁業制度ですと、漁業者がいくら頑張っても、乱獲に陥ってしまうんです」
漁業先進国のノルウェー、アイスランド、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどは、30年前から資源を守るための新しい制度をとりいれた。「漁獲枠個別割当制度=IQ制度」は、漁獲枠を漁業者に割りふる。漁業者は枠内で最大利益をめざすため、安価な小魚を捕らないで高価な魚を捕る。世界の漁業であたりまえの制度で、とりいれてない国は中国と日本くらい。
「デフレで安いものを求める消費者、それに合わせようとする流通業があり、そのため漁業も乱獲します。安く売るため未成魚まで捕って、消費者が喜ぶ値段で売っています。未成魚を捕ると当然、次の世代が生まれてこない。資源が減って捕れなくなり、採算を取るために小さな魚も捕らざるを得ません。今の日本の水産は、完全な負のスパイラルに陥っています」
結果、マアジ、ホッケ、スケトウダラが減少。
「日本の海には力があり数年でかなり資源回復する可能性が高いです。事実、原発事故で禁漁になってる福島の海は、魚が大きくなり、増えています。ですから、今資源管理を始めれば、東京五輪では国産のうまい魚だけでおもてなしができるようになります。しかし今のままなら、ノルウェーサバのシメサバ、ノルウェーサーモンのすしって感じになります」(同)
日本は資源量に恵まれていたが、このまま乱獲が進めばアジやホッケが食べられなくなる。
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食べられなくなって、ようやくわかる。いや、食べられなくなっても、違うものを食べればいい。そんなかんじ。
中国人と日本人の消費行動は似ている。悲しいが。
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/236790/