新ジャンルのビール?を呑む。1 | 学びながら呑みログ

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淡麗

学びながら呑みログ 発泡酒の件

2014年から消費税の増税もあるので、経済的理由で呑んでいた発泡酒を、いわゆる「新ジャンル」に変える(涙)。「ラガー(熱処理)」「一番搾り」「ラガー(生)」「淡麗」と、キリンを呑み貫いた。「のどごし」「澄みきり」と呑み継がれる前に、いちおう、他のメーカーの「新ジャンル」も呑んで考えようということで、年末年始に呑み比べた。

味わう前に、まずは学ぼう。

発泡酒は、戦中、戦後の食料規制で、大麦麦芽に代わるビールの原料として、サツマイモの研究から始まった。その後、食料規制解除で副原料としての研究も続いたが、商品発売に至らなかった。どうしても抜けたようなビールになるからだ。

1994年。

再び発泡酒の研究は進められた。1989年の酒類販売の緩和で、酒屋以外で酒類が売られるようになって、また、国外のビールが売られるようになったからだ。ビールの酒税は価格の約50%。半分が酒税だ。安い国外のビールと価格競争にならない。

酒税では、麦芽使用比率67%以上はビール。以下は発泡酒。だが、麦芽を減らすと抜けたようなビールになる。副原料や製造法の研究の結果、1994年に、ようやくサントリーから麦芽使用比率65%の「ホップス」が発売。

とてもビールの味わいに及ばなかったが、低価格の発泡酒は売れた。

1996年。

ビールの販売数が減って税収入の減った、1996年。酒税改定で「麦芽使用比率50%以上67%未満の区分」はビールと同じ税率になった。税率のもっとも低い「25%未満の区分」の発泡酒の研究が進められた。結果、同年1996年に、サントリーから麦芽使用比率25%未満の「スーパーホップス」が発売。

その後、キリンの「淡麗」のヒットによって、発泡酒の売上数はビールと並んだ。そして2003年の酒税改定で発泡酒の税率が上がった。

2004年。

酒税の「麦芽使用比率」に縛られないように「第三のビール」の研究が進められた。結果、2004年に、サッポロから「ドラフトワン」が発売。

現在、発泡酒はトップのキリンの「淡麗」、サッポロの「北海道生搾り」、アサヒの「本生」だけだ。サントリーは出していない。当然だが、「第三のビール」にシェアを奪われてしまった。

「第三のビール」に話は続く。でわでわ。