しばらく更新していなかったテーマ「今日の一曲」を再開します

春らしいアイドル曲の傑作を3回連続でご案内します

そっと、ぎゅっと、もっと、ずっと(2014 Version)/さんみゅ~

楽曲はフレッシュそのもの、春から初夏に聴きたい曲です
内気なブラウス姿の1年生女子が、恋する先輩に全力でどーんと体当たりするイメージです
(表現が昭和のおっさんのセンスですいません)

全編にティンパニや鐘を使った清涼感あふれる曲で、ソロで進行したあと転調したサビから全員歌唱、瑞々しい歌声がたまりません
長い尺を取ったDメロでは裏でオクターブ連打のピアノが跳ね回り、気持ちのいいアクセントになっています
そして西園みすずのソロを挟んでの大サビ、心地よくて何度でもリピートできます

作曲編曲は木之下慶行という人で、同じデビュー曲のカップリング「みんなの太陽」も同じ人が書いています
歌詞の「白いワンピをあなた色に染めて」は、さんみゅ~のキャッチフレーズ「21世紀最初の純白アイドル」に掛けており、元々主題曲はこっちだったのではないでしょうか、事実そのくらい気合の入った素晴らしい出来だと思います

さんみゅ~は2010年代に勃興したアイドルブームに乗って、サンミュージックが2013年に事務所のスクール生をデビューさせたグループです
デビューCDの表題曲は「みんなの太陽」「そっとぎゅっと」を押しのけて岡田有希子のカバー「くちびるNetwork」でしたが、なんでこんな縁起悪い曲でデビューなんだとドン引きでしたね
事実、デビュー直後にエースが脱退(楽屋泥棒でクビとか噂があったが真贋は不明)、事務所社長が急逝と不幸が続き、「岡田有希子の呪い」と巷ではささやかれていました
「ほほにキスして」「夢冒険」「夏祭り」など知名度のある楽曲も貰っていましたが、オリジナル曲に傑作が多く、ドルヲタ楽曲派に高く評価されています

こちら2014Versionはアルバム収録曲ですが、録り直しの理由は上の件でしょう うち(ハロプロ)でもデビューの土壇場でメンバー脱退があり、その子を抜いた〇〇Versionがデビューシングルになった事があります