私はこの帯を「リョウちゃんの帯」と呼んでいます。
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お太鼓で睨みを利かしている猫が、我が家のネコのリョウとよく似ているからです。リョウは、漢字で書くと両。子ネコのときに両国で保護されたからですって。何かの縁で私の元にやって来ました。黒白の八割れ、黄色の目、利かん気の顔、どれも帯の猫とそっくりじゃありませんか。
先日、BSチャンネルで「小さいおうち」の映画を見ていたら、松たか子演じる奥様が帯板をしていない様子だったので、そうだ、戦前は帯板なんてしてなかったんだということを思い出し、本日、私も帯板無しで巻きました。
中島京子の『小さいおうち』は文藝春秋で連載され、直木賞を受賞して、2010年にレトロな装丁の本になりました。小説はその時に読んでいましたが、映画の方が良かった! なぜなら、映画は松たか子さんと黒木華さんの着物姿を見て楽しめるから。