おはようございます。今日は、複合機の「再リース」について書きますね。
複合機を導入する時、リース契約が一般的だと以前書きました。このリース契約、一般的には3年から6年の期間が選べるのですが、5年で設定するのが一般的です。
ここでの問題は5年経過した後の更新の話です。
月額20,000円でリース契約したとしましょう。保守料金は別として、機械代金だけで5年間、60か月ですから合計120万円支払うわけですね。5年後の契約期間満了の時点でリース金額はすべて完済しているわけですから、機械は自分のものになるような気がしますが、実はそうではありません。リース契約は賃借、つまり借りているわけですから期間が満了したら返さなければならないというのが基本です。事務用機器自体の法定対応年数が5年と決まっているので、5年経ったら使えなくなるという考え方です。
しかし、実際には5年経っても機械はバリバリ元気でまだまだ使える、ということがよくあります。というかこれが普通です。そこで登場するのが「再リース」です。
この再リースと言うものは、1ヶ月のリース代金でまた1年間使えるというものなんです。上記の例でいえば、20,000円支払えば満了時からまた1年間延長できるんです。これはお得だと思いませんか。その後も機械の状態を見ながら1年ずつの再更新が可能です。
さて、ここでもう一つ、絶対的に再リースが得なのでしょうか。
いえいえやはりこれもケースバイケースなのです。例えば上記の例で月額20,000円として、その他に保守料金が毎月平均50,000円掛かっていたとしましょう。そうすると毎月の総支払額は70,000円になるわけですね。これが再リースになるとリース代金が月額になおせば約1,670円になるわけですから保守料金と合計すると51,670円となります。確かに安くなっていますよね。しかし、ここで考えなければならないのが「5年間の技術革新」です。5年も経てば複合機自体の性能も上がり、代金も安くなっていたりするのです。また保守料金の価格も安くなっていたりします。そうすると状況が変わってくるんですね。
例えば、新しい機械が月額15,000円まで値下がりしていたとします。そして保守料金が以前より安くなっているとします(@5円/1カウント×10,000カウント→@3.5円
/1カウント×10,000カウント=35,000円)。するとどうでしょう。15,000円+35,000円=50,000円ですから再リースよりも安くなります。しかも5年前の機械よりも格段に性能もアップしているはずだし何より新品です。
この場合は文句なく取り替えて新しい契約にした方が得なのです。メンテナンスを実施する保守業者によっては再リースの場合はカウンター料金を割高にするところもありますから、こうなると選択肢は「取り替える」だけしかないようなものですね。
いかがですか。再リースの概要と、入れ替えか再リースかを決定する基準のようなもの、ご理解いただけましたでしょうか。