曇天 -2ページ目

曇天

敵は頭上の雲にあり。

ハプバーで再会した友人の話なのです。

年齢も違い、友人というよりは先輩後輩、先輩である私は気まずかったが人懐こい彼女の笑顔はちっとも変わらなかった。
ニコニコと愛くるしい笑顔で声をかけてきてくる。

「リヨン先輩ですよね?お久しぶりです」

ぐえええ、こんなところで話かけてくるかー
知らんふりしててくれたほうがお互いいいってもんだろ。

でも何年ぶりだろう。

彼女は早くに子供を産んで離婚して、コンビニでアルバイトしいた。
そのとき短い会話を交わしたことがあったなぁ。

「久しぶりだね。コンビニ以来だ…ってこんなとこで会っちゃうってのもどーなの」

「あはは、ほんとにねぇ。私、お客さんと来たんです、良かったら明日〇〇ちゃんとこ行くんで一緒に行きませんか?」

お客さん…?
夜の接待系かな。

彼女の言う〇〇ちゃんは、同じく後輩で仲は良くなかったが、やはり懐かしい子。
私は是非にとアドレスを交換した。



そんなことがあり数年。


彼女とごくたまにメールを交わしつつ、あるSNSで合流。
最近のSNSっちゃあ登録アドレスでばんばんヒットしてくるんだから恐ろしいよね。
でも彼女のリアルな近況を知ることが出来た。


一人で暮らしながら介護の仕事をし、死の大切さを目の当たりにしそれをサポートする仕事への夢を持っていること。
交友関係が広く彼女を大切に思っている人が沢山いること。
美意識が高く、美しくいることを怠らないこと。

自分勝手でテキトーな私などとは違う、カッコイイ女子であること。

彼女は夢のために風俗で働いていた。
そしてそれは、私のようなざっくばらんな人間にしか話せないと、たまに遊びに来ては面白いお客さんのことなどを話していった。

多少意見の食い違いはあれど、そんな彼女を私は尊敬していた。
いいじゃん、風俗で働いてても。
だってこれからやろうと思うことにお金を使いたいんだから。
逆にどんだけ世間て了見狭いんだよ、っつう。


ある日。
ストーカーまがいの男に追っかけ回され、DV男に追っかけ回される彼女に、素敵な彼氏が出来た。


続きます。