心身の健康ヘルスケア・パーソナルコーチのリアル・サイエンスドクタ—崎谷です。

 

 

 

 

 

今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染予防として、NIH(米国国立衛生研究所)のアンソニー・ファウチたちが提唱したのが、マスク着用とソーシャル・ディスタンシング(social distancing)という大衆は離れていなさいという政策でした。

 

 

 

 

健康人にマスク着用は意味がないばかりでなく、害悪であることをお伝えしました(コチラコチラの記事も)。

 

 

 

 

 

 

またソーシャル・ディスタンシング(social distancing)にも確たるエビデンスはないこともお伝えしました。

 

 

 

 

 

それでは今年のノーベル医学賞が危うい・・・・

 

 

 

 

ということで、早速『ランセット』誌が援護射撃を出しました(^_−)−☆。

 

 

 

 

 

なんと、過去の観察研究(observational study)で、さらにランダム化さえしていないお粗末な疫学的調査の報告を統計で分析(メタ解析)しただけの研究論文です(The Lancet Available online 1 June 2020 In Press)。

 

 

 

 

研究対象をランダム化していない疫学調査は、最もエビデンスレベルの低い部類に入るものです。しかも、疫学的調査は相関関係しか示唆てきません。

 

 

 

 

 

 

しかし、この論文の結論は、「マスクは感染率を低下させる。人と人は1m離れると感染率は低下する。さらに、2m以上離れた方がより感染率を低下させる。ゴーグルも有効。」という因果関係を示唆するものでした・・・・・😅

 

 

 

 

 

この手の調査は相関関係しか言えないのにも関わらず、因果関係と錯覚してしまうような結論になっています。

 

 

 

 

マスクの着用と感染率の低下の関係は、相関関係であって因果関係ではありません。

 

 

 

 

「マスク着用をしていると、何らかの要因によって感染率も低下した」としか言えないのです。

 

 

もっと分かりやすい例を出しましょう。

 

 

 

 

今年は非常に日差しが強く、暑い夏であったとします。

 

 

日差しが強いと日焼けしますね。

 

 

また暑い夏には、冷たいアイスクリームがよく売れます。

 

 

 

 

このとき、日焼けとアイスクリームの売り上げはいずれも同じ時期に、上昇していますので、これを相関関係といいます。

 

 

 

 

しかし、日焼けが原因でアイスクリームの売り上げが伸びることはありません(暑いことが原因)。また、アイスクリームの売り上げが伸びることで日焼けするのではありません。

 

 

 

つまり、日焼けとアイスクリームの売り上げは因果関係にはなく、たまたま日差しが強くて暑い夏であったという共通の原因から起きた別々の事象です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう一つ例をあげましょう。

 

 

 

 

近年、世界的に大気汚染が進行しています。また近年(特に今回のフェイクパンデミックで)アマゾンの収益が上昇しています。

 

 

 

 

 

この場合、近年大気汚染の進行の度合いが高まると同時にアマゾンの収益も高くなっているというのは、

 

 

 

・大気汚染が進むことでアマゾンの収益が高くなる

・アマゾンの収益が高くなることで大気汚染が進む

 

といういずれの因果関係でもないことは誰でも分かると思います。

 

 

 

 

つまり、両者の関係はたまたま近年同じ様に増加したという相関関係でしかありません。

 

 

 

疫学的調査では、大気汚染がアマゾンの収益を高めた原因であることを証明できないことと同じく、マスクを着用したことが原因で感染率が低下したとは証明できないのです。

 

 

 

 

 

 

ソーシャル・ディスタンシングについても同様に、疫学的調査では人と人が離れていることが感染率を低下させるとは間違っても言えないのです。

 

 

 

 

 

まずこれが基本です(専門家も含め、ほとんどの一般人はここで簡単に騙されます)。

 

 

 

 

そして、この統計解析では、いったいどのような研究を集めているのかと調べると・・・・・

 

 

 

 

ほとんどがSARSとMARSの過去の研究で病院内のデータです(一般の市中調査ではない)した。

 

 

 

 

しかも、観察研究なので、研究対象となった人たちにアンケートをとって、それを集計することをやっています。

 

 

 

 

この研究でも少し触れていましが、そもそもアンケートで過去の出来事を尋ねることは不正確なデータを収集することになります。

 

 

 

 

 

なぜなら、自分がどれくらい人と離れていたかなど巻き尺を持ち歩いている訳ではないので、覚えていないことが通常です(recall bias)。

 

 

 

 

ましてや、過去のSARSとMARSのときには、今回のように国に命令されてマスクやソーシャル・ディスタンシングをやっていないため、余計記憶があいまいになっているでしょう。

 

 

 

 

 

みなさんも、この1年何を食べたかを聞かれても、ほとんど覚えていないでしょう。

 

 

 

 

 

アンケートに書かれた誘導尋問に適当に丸をつけるだけです。

 

 

 

 

このような不正確なデータを集めた観察研究を集めて、それをまた統計解析をかけても、何も生産的なエビデンスなど得られるはずがありません。

 

 

 

 

 

そもそも・・・・・

 

 

 

 

 

どうやって感染率を調べたのか?

 

 

 

 

ほとんどの研究は、やはりPCR抗体検査です。

 

 

 

 

 

過去記事でも詳述しましたが、これらの検査は「ある特定のウイルスがある感染症を引き起こした」と因果関係を証明するものではありません。

 

 

感染という判定そのものが不正確な検査によってなされているので、リアルサイエンスであれば、間違っても感染率を論じることはできません。

 

 

以上をまとめると、

 

・研究デザインそのものが、エビデンスレベルの低いものを集めている

・研究デザインそのものが、因果関係を証明できるものではない

・いくつものバイアス(人々のあいまいな記憶、不正確な検査など)が重なっている

 

という瑕疵(かし)の多い論文です。

 

 

 

 

 

この研究の意義があるとすれば、それは政府が「これからもマスクやゴーグルを着用して、人々はお互いに近寄らないように」とするフェイク政策を継続させることとファウチたちにノーベル賞を授与することだけでしょう。

 

 

 

 

 

 

このようなフェイクサイエンスに大衆がブレブレに誘導されていくのは仕方ないとしても、私たちはリアルサイエンスの目をもってしっかりと判断していきましょう。

 

 

 

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