心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―崎谷です。
遺伝子突然変異といえば、ガンの原因というのが現代医学のお経になっています。
遺伝子にダメージを与えるといえば、放射線、プーファ(多価不飽和脂肪酸)や抗がん剤を想像しますよね。
しかし・・・・・・
私たちの体の中で実際に起こっている遺伝子変異のほとんどは、放射線やプーファによるダイレクトな遺伝子変異ではありません。
それらの環境のストレスによって、遺伝子がジャンピングすることが原因になっています。
遺伝子がジャンプする??
そうです。
ストレスがかかると遺伝子(DNA)の一部が元の位置から飛び出して、全身を駆け巡ります。
そしてその遺伝子の破片が元の遺伝子とは違うところに、入っていくのです。
筋肉の遺伝子が精子や卵子の遺伝子の中に入っていくようなことも起こります。
この現象を最初にコーン(とうもろこし)の実験で発見してノーベル医学賞を1983年受賞したバーバラ・マックリントックは、長い間批判にさらされました。
しかし、その後の研究で・・・・
驚くことなかれ、なんとヒトの遺伝子の過半数はジャンピング遺伝子で構成されていることが分かりました。
つまり、ヒトの遺伝子は頻繁に移動してダイナミックに変化しているのです。
遺伝子は不変の設計図ではないということです(^_-)-☆
現代のメインストリームのサイエンスがなかなかこの事実を認めたくなかったのです(それはGMOに関係しています)。
最新の研究で、このジャンピング遺伝子による遺伝子変異の悪影響をブロックするメカニズムが発見されました(Carnegie Institution for Science. "How invading jumping genes are thwarted." November 2018)。
ジャンピング遺伝子による遺伝子変異はすべてが悪影響を与えるわけではありません。
あくまでも生命場を乱すような遺伝子の組み合わせが起こったときのみ、その遺伝子の発現(タンパク質を作ること)をブロックするのです。
この研究では、ミバエを使用していますが、温度によって遺伝子のジャンピングの頻度が変化するというのも興味深い知見でした。
この遺伝子のダイナミズムは基礎医学『遺伝子総集編』で詳述していますので、是非ご視聴頂ければと思います(^_-)-☆。
http://paleo.or.jp/dvdbasic01/