自宅で食事する人と外食を主にする人を対象に調査した興味深い調査が報告されました。外食を主とする人たちには「抗アンドロゲン」物質のフタレート(phthalate)血液濃度が約1.5倍あったといいます(Dietary sources of cumulative phthalates exposure among the U.S. general population in NHANES 2005–2014 Environment International, 2018)。

 

 

とくにチーズバーガーやサンドイッチに多く含まれていたとのことです。これは食品を包装紙から漏出することが今までも警告されていました。今回、私の興味を引いたのは食品を扱うとに使用するナイロンの手袋です。ナイロンの手袋は給食システムあるいは加工食品全般に食品衛生上広く使用されています。

 

 

 

 

食品を手袋で扱うときに食品に手袋のフタレートがしみ込むということです。これは盲点でした。コンビニにある大量生産する加工食品から給食までに問題が及ぶということです。

 

フタレートは点滴、経管栄養のチューブなどにも汎用されています。

 

この論文ではフタレートが不妊などの健康問題にかかわっているということですが、なぜか「ホルモンかく乱物質」や「抗アンドロゲン」という書き方しかしていません。

 

 

 

フタレートはずばり「エストロゲン(発ガン物質)」ですから、なぜこのような回りくどい書き方をしているのかが分かりません。

 

不思議ですね。

 

どうやって食品が作られているのかを少し想像するだけで、今後の食事に対する見方が変わると思います。