エストロゲンはガンの場を形成する重要な物質(シックネス・サブスタンスと拙著『ガンは安心させてあげなさい』で表現しています)です。

 

しかし、オメガ3、セロトニン、一酸化窒素(ニトロ製剤)と並んでエストロゲン賛美が横行しています。これらは、後世になって(人間が正気を取り戻せば)大きな西洋医学の汚点であることがつまびらかにされるでしょう。

 

 

医学は統計という非常にサイエンスレベルの低い数学を駆使してデータを出しますから、まだまだサイエンスといわれる領域に達していません。疫学的データも極端な例(井戸水にコレラ菌が混入していたなど)を除き、私たちの日常生活には様々な原因が関与している複雑系なので、ある特定の因子が原因とは言えないのはもちろんのこと(疫学的エビデンスでは因果関係はいえない)、なんらかの関係があるのではないかという相関関係も怪しいものです。

 

これは特にオメガ3の研究では顕著です。

 

オメガ3は効果があるとされる疫学的データはまったく信用に欠けています。それは、もちろん研究デザイン自体の間違いなどもありますが、あまりにも基礎的な研究データとはかけ離れた結果になっているからです(3月の炎症総集編IIIでオメガ3を徹底的に丸裸にしていきます)。

 

もっと基礎的なサイエンスからアプローチしていかないといつまでも医学は支配階級(製薬会社の株式保有)の“我田引水”学問(純粋に医学はまだ「なんちゃってサイエンス」レベルです)に終わってしまいます(支配階級はマスコミをうまく使うので、一般の方はすぐに洗脳されます)。

 

したがって、みなさんが医学の専門家や権威という肩書にひれ伏す必要はなく、もっと他の学問からアプローチした方が医学の真理にたどり着けますのでご安心ください。

 

本当に現代医学がやっていることは難しいものではなく、ひたすら迷走を続けているだけです。

 

さて、エストロゲンについてもたくさんの疫学的データがあり、ここ数年間のホルモンの講義でお伝えしてきました。

 

 

 

米国の予防医療に大きな影響力を持つ米国予防医療作業部会(USPSTF)は、昨年末にそれらの疫学的データを整理し、

 

・エストロゲンとプロゲステロンの併用によるホルモン補充療法は乳がんおよび心疾患のリスクを上昇

 

・エストロゲンのみによるホルモン補充療法は脳卒中や血栓、胆嚢がんのリスクを上昇させる

 

ということから、更年期障害の予防としてエストロゲン補充療法は推奨しないと発表しています(JAMA. 2017 Dec 12;318(22):2224-2233)。

 

この疫学的データは私が渉猟しえた基礎的なエストロゲン研究の内容と一致しています。

 

 

しかし、この疫学的データの中にも

 

・骨粗しょう症を予防する

・糖尿病のリスクを低減させる

 

などといった、明らかにエストロゲンの作用とは逆のデータも交じっています。

エストロゲンの研究においても、疫学的データに頼ってしまうと、混乱を招きます。

 

やはり、これからの医学は基礎的なサイエンス(その物質は生体内と実験レベル<in vivo & in vitro>でどのように産生されて、作用するか, さらに量子レベルまでの作用)をベースとしないと研究資金(税金と製薬会社の拠出金)が無駄になるばかりか、混乱を招きます。

 

多くの医師や治療家も基礎的なサイエンスをほとんど学んでいない(特に日本は世界最低レベルです)ので、明らかにおかしい研究内容でも自分に都合がよければそれを盲信してしまう傾向にあります。

 

物理や芸術などの他の学問を極めている人の方が早く医学の真理に到達できるのは間違いありません。

 

今回は米国でさえもエストロゲン(あるいは合成のプロゲステロンとの併用)を使用することの危険をようやく知らせ始めているという動きを知って頂きたいと思いシェアいたしました。

 

ホルモンについても今年中には著書にしていきたいと思います。