ここ数日は台風と大雨でベランダが水没しないように注意深く掃除に励んでいました。。。(‘昨年も戸井が詰まってベランダがプール状態になりました)

 

現在、北九州に被害がたくさん出ています。映像で見る限りでは、水害で孤立した集落は、実際に自然災害ではなく人災だという印象でした。

 

毎年、台風や大雨で被害が出ますが、いつも思うのは、無計画な乱開発や道路計画が原因だということです。人間の浅はかなエゴによって、本来「土」や「川」に吸収されるべき水が行き場をなくして暴発したように見えるだけですね。

さて、カルフォルニアのバークレーからダイエットに関するちょっと変わった基礎研究結果が公開されました(Cell Metabolism Volume 26, Issue 1, p198–211.e5, 5 July 2017)。

 

それは、嗅覚をなくすと体重が減るというもの。

 

実験は、同腹のマウスに同じだけの高脂肪食(おそらくプーファリッチでしょう)を与えた実験。

 

実験的に嗅覚にダメージを与えたマウスは高脂肪食でもほとんど体重が変化なかったのに比べて、何も操作されていないマウスは体重が2倍になったようです。

肥満マウスの嗅覚にダメージを与えても、体重が標準に戻ったといいます。

 

研究者たちは、脂肪吸引の美容手術に代わる「嗅覚消失」の薬の開発を示唆していましたが。。。。。。。

 

一般に臭いがなくなると食欲は落ちます(私はかつて抗ガン剤や手術で嗅覚を失ったために食事量が低下した方の主治医をしていたことがあります)。

 

しかし、今回の実験では食事量が同じなのに、嗅覚のないマウスが痩せた(高脂肪でも体重が増えない)のです。

 

これは嗅覚にダメージを与えられたストレスによるものです。

 

とくにストレスホルモンであるアドレナリンが放出されるために、脂肪がすぐに分解されたと考えられます。しかし、この脂肪分解(リポリシスという)は危険が伴います(来月出版の拙著で詳述しています(#^.^#))。

 

学問の基礎が分かっていないと、おかしな方向に研究が向かいますね。

 

明日は、いよいよ福岡で今年最後の「重金属の真実セミナー」を開催いたします。

 

ここ数日で基礎医講座の準備をしている中で、重金属に関してはさらに新しい発見がありました。その一部を一言で要約すると

「ベジタリアンがタバコを吸いながら慣行農業をする」

 

何のことかさっぱり分かりませんよね。

明日、この文章の意味をお伝えいたします。

また会場で熱い議論を交わしましょう(#^.^#)。