先日、34歳の若さで逝去された小林麻央さんの闘病中の写真やインタビューを拝見しました(典型的な三大療法の結果の写真を拝見して、いろいろと複雑な心境です。)。

 

骨の転移があったため、痛みは相当なものだったと思います。

 

私の経験している範囲でも、30~40代に乳がんで命を落とす女性が増えています。現在の生活環境の変化が原因であることは議論の余地がないでしょう。

 

その乳がんの最大の原因物質であるエストロゲン。

 

コーヒーやお茶などにエストロゲンを軽減させる効果が過去にも報告されています。

 

さて、肝臓病の人にコーヒーが保護作用を持つことが知られていましたが、今回は一般の集団においても、コーヒー、ハーブティーが肝臓の保護作用との間に関連があると報告されました(J Hepatol. 2017 May 21. pii: S0168-8278(17)30147-2.)。

 

今回の研究においての肝臓の保護作用とは、肝臓が硬くなるいわゆる肝硬変(肝臓線維化)への進展を抑えるというものです。

 

肝臓に限らず組織は慢性炎症を起こすと必ず硬くなります(線維化)。

 

コーヒー、ハーブティーが肝臓の慢性炎症を抑える効果があるのではないかと推測できるということです。

 

お茶は細胞実験レベルでは遺伝子のスイッチのオン/オフを変化させて、抗ガン作用をもたらすことが報告されていました。

 

コーヒー、ハーブティー、お茶の共通点はいずれも代謝を上げることです。したがって、肝臓だけでなく、全身によい効果をもたらします(コーヒー、ハーブティーがなぜ肝臓によいのかは生化学の授業で詳しくお伝えしたいと思います)。

 

 

ちなみにコーヒーは1日3杯以上ということですから、私には少しハードルが高いですが、ハーブティーなら1杯でもOKのようです。

日本人ならお茶を飲みますから、コーヒーやハーブティーもそれほど摂取しなくてよいでしょう。