この年になってくると夫婦関係といってもある程度のパターンはあるかも知れませんが、それこそ“指紋”のように千差万別だと思います。


そんな夫婦関係でケンカになったときお互いどのような態度をとるでしょうか?



この個別の夫婦間のケンカのパターンは意外とあまり変わらないですよね。



たいていは男性の方が精神的な成長が遅れているために、よほど男性が苦労を重ねているか、円熟期にならないと本当の意味での魂のつり合いがとれません。。。。。



さて、その夫婦ゲンカの反応の仕方でなりやすい病気が分かるといった研究が発表されていました(Emotion (Washington, D.C.). 2016 May 23)。


調査対象は米国の異性婚の夫婦156組。


20年以上、5年ごとに研究室にて楽しい話題と意見の合わない話題を話し合ってもらい、ビデオに録画しています。




試験開始時の年齢は、約半数が40~50歳、残りが60~70歳(円熟期ですね~)。


行動コーディングの専門家が顔の表情、ボディランゲージ、声のトーンを元に対話を評価。被験者は特定の健康障害の詳細を尋ねる質問票にも記入しています。



その結果は・・・・



怒りを表に出す人では心疾患リスクが高まり、感情を押さえ込んで対話を拒否する人では背中の痛みや肩こりなどの筋骨格系の障害につながる可能性が高まることが分かったようです。




この研究も質問票に健康についての記入を求めていますので、疫学的研究と同じく因果関係は証明できません。


怒りを表出するひとは、ストレスを内にため込むひとよりも、うつ状態になりにくいという研究があります。


怒りの表出といってもそれが


・自己制御(自己のコントロール)ができない
のか
・無気力状態から脱出するため
なのかによって大きく意味合いが違ってきます。



怒りの表出が心疾患と関係があるというのは前者、つまり自己制御ができないことからくるものでしょう。



一方対話の拒否についても同じことがいえます。


今回の研究でも、「強く拒否する」夫の約45%では背中の痛み、筋肉痛または肩こりがみられたが、「あまり拒否しない」夫では23%だったようです。


強く拒否するひとは怒りと同様に対話をすると自己制御(自己のコントロール)ができないために内にため込むのでしょう。


病は「気」から。


症状だけを見ていても何も分かりません。



そして「気」はエネルギ―代謝からですね(#^.^#)。