先日、政治家の鳩山邦夫さんが逝去したニュースが流れていました。

死因は「十二指腸潰瘍」といいますが、これは嘘でしょう(合併症にすぎない)。

おそらくあのやせ方を見るとガンを患っていたと思います。

ご本人は痩せの原因を「炭水化物ダイエット」をしているからと話しておられましたが、これが本当だと話はつながりますね。

6/25に福岡で大阪、東京で行いました「ガンの真実の基礎編」を開催いたします(同時にリーキーガット総集編も開催します。また新しい知見を盛り込んでお伝えしていきます!)。

糖質制限食やケトン食はなぜガン化させる危険性があるのかをお伝えしていきたいと思います。

さて、直観と反する疫学的データが報告されていましたので、シェアしたいと思います。

それはスウェーデンの430万人(1993~2010年生まれ)のデータ解析(Journal of Epidemiology and Community Health, 2016; jech-2015-207002 DOI: 10.1136/jech-2015-207002)。

1993~2010年の間に発症した悪性脳腫瘍(原発性)について
・学歴
・可処分所得
・配偶者の有無
・ 職業

との関係を調べています。

その結果、
男性では学歴が大学で最低でも3年受けていた場合(日本と違い、西洋では大学は生き残りで卒業できるとは限らない)、それ以外より19%脳腫瘍の発生率が高かったといいます。

女性では同じく高学歴の方が23%脳腫瘍のリスクが高くなったとのこと。

なぜか男性の場合のみ、可処分所得(これが多い方がよいに決まっているのですが・・・)が多いと悪性脳腫瘍のリスクが14%高まったようです。

職業ではどうでしょうか?

男性ではマニュアル仕事よりも専門職あるいは経営を任されている地位のある人の方が20%も悪性脳腫瘍のリスクが高くなったということでした。

これが女性だと26%にも拡大します。

配偶者の有無はどうだったでしょうか?

これも直観と反して、独身男性の方が悪性脳腫瘍のリスクは低くなったようです(女性ではこの傾向はなし)。

どうでしょうか?


かなりみなさんの直観に反していませんか?


以上のデータは疫学的調査なので、因果関係を示唆できませんが、直観に反する、あるいは巷にあふれる健康常識に反することばかりで大変興味深いです。

現代社会では、学歴が高い=学費がかさんでいる&学歴にふさわしい仕事がないという状況。これは大学教育という頭でっかちには余分はストレスになっているかも知れません。

とくにマニュアル仕事よりも専門職や管理職にガンが多くなることは、いかに精神的ストレスがガンの大きな要因になっているかを示唆するものと考えることができますね。
(ということは仕事をしていない投資家が一番ストレスフリーで健康だということです。これは直観にぴったりですね(^O^))

独身男性の方が脳腫瘍は少ないというのも私の中では納得できる部分があります。

それはネズミの実験でもツガイになると「オキシトシン」というストレスホルモンが上昇する現象があるからです。

結婚すると守るべきものが増えていきますから、ストレスが増えるのは当然ですね(可処分所得が増やす努力=ストレスが増える)。

これは生物界でのオスの運命というものでしょう。。。

今やほとんどのひとが下流社会となったグローバル経済。

現在データを取りなおすとまた結果が変化しているでしょう。

このように健康に関する知識もガンと同様、環境によって変化していくのですね(*^。^*)。