昨日も病棟のご家族を入れたカンファレンスで改めて考えさせられたことがありました。


糖尿病の患者さんで、退院にあたってインシュリンをオフにすることができないかというご質問に対してよくよく考えると。。。


病院に入院するたびに血糖値が異常に高くなるために、インシュリンを使用せざるを得なくなっていたということでした。

それもそのはず。


病院や学校給食は「長鎖不飽和脂肪酸」の塊のような食事です。
(米国の戦後の食糧戦略が見事に成功しています)

これは給食を作る方々にも大変な労苦なんです。


フライ、天ぷらはもちろん炒めものなど、揮発する植物油脂由来の過酸化脂質を肺や粘膜から吸い込んでいます。これで体調が悪くならないはずがありません。



この「長鎖不飽和脂肪酸」が糖尿病の最大の原因であるということを2015年のパレオ総会のときからさまざまなセミナーでお伝えしてきました(日本ではまだ誰もこのことを指摘していません。不思議です・・・・)。


給食を作る方、食べる方双方(そして環境)にとってマイナスになる現在の食品行政。

病院に入院している限り高血糖は免れません。


おそらく健康体のひとでも長期間病院や施設に入院・入所していて、その給食だけを食べているとほとんどが糖尿病になるはずです。


そのメカニズムまでは一般の方に短時間で詳しくお伝えできないので、回答に窮しました。。。。。



いままで健康状態を測る指標として食事量をその一つとしてきました。


しかし、健康体であれば病院や学校の給食(もちろんコンビニ弁当も)は食べられないはずです。
つまり、入院している場合は、(給食の)食事量が低下していく方が正常の体の反応になります。


食事量が低下しているとエネルギー代謝が高くなって元気になるというパラドックスが起こるのです。


もちろん、エネルギー源になる糖、果糖やタンパク質は他のところ(家からの持ち込み)から補わなければなりません。


昨日ご紹介したマイケルムーアの映画でもあったように、米国の食事は、ヨーロッパの人が見ると吐き気を催すような代物です。


日本はその「米国の食事+魚」ですから、さらに健康状態は極めて悪いはずです。



日本の寿命が長いのも、拙著でも触れましたが、不必要な延命治療や新生児・乳児死亡率が低いことが大きな原因です。


決して現代の日本人が健康で長生きしているのではありません。