喫煙は人体にむしろよい影響を与える主張する方がおられます。
たしかに喫煙者でも100歳近くまで生きているひとがいますね。
タバコを吸うひとは、ニコチンのプラス作用が働くために、毒性物質を差し引いても多少の健康増進効果があるかも知れません。
喫煙の問題は、あくまでお副流煙や三次副流煙。
喫煙者の周囲で煙を吸う場合は、ニコチンは入らないばかりか、エストロゲン様物質などの毒性物質のみを摂取することになります。
これはたまりませんね・・・・・・
日本は分煙といっても「なんちゃって」レベル。
喫煙所は隔離された場所にあるわけではありません。
公衆衛生ももっとこのことに敏感にならないといけません。
さて、喫煙者にとってもまずいことが起こっているという最新の報告がありました(Tobacco Induced Diseases, 2015; 13 (1): 1 DOI: 10.1186/s12971-014-0026-3)。
タバコの煙を口の中に含んでいると・・・・
なんと、口腔内のバクテリアがより増殖するようになるというもの。
病原性をもつといわれる緑膿菌、クレブシエラ肺炎菌、ミュータンス菌などがより耐性の強くなるといいます。
具体的には、「バイオフィルム」という物質を作り出し、そのシールドの中でどんどん増殖していきます。
バイオフィルムは抗生物質が効かない原因の最たるものです。
またバイオフィルム内ではバクテリア同志が頻繁に遺伝子を交換し合って耐性を高めます。
タバコの煙という多大なストレスに対して、バクテリアもストレス反応を起こすというのは非常に興味深いですね(^O^)。