この題名をみて、内容を期待したのですが、見事に裏切られました・・・(ーー;)。



研究はスゥエーデン。学会のポスター発表です(論文にはまだなっていません)。



更年期を過ぎた肥満女性70名に対して、いわゆるパレオダイエットと現代食に割りあてて食事介入試験を1年行っています。


この研究者たちのパレオダイエットとは・・・・



総カロリー量の


30%:タンパク質
30%:炭水化物
40%:脂質(長鎖不飽和脂肪酸が主)

一方の現代食は、
15%:タンパク質
55%:炭水化物
30%:脂質(長鎖不飽和脂肪酸が主)

としています。

???????

この時点でおかしいのですが、この研究者たちのパレオダイエットとは、
「赤肉、魚、玉簿、野菜、フルーツ、ナッツ、ベリー、菜種、オリーブオイル、アボガド」といったもの。

乳製品、シリアル、砂糖、塩(添加)を排除するというものです。

その結果は・・・

パレオダイエットと現代食の両方のグループで6ヶ月の時点でウエストラインが縮まり、ボディマス指数も低下したといいます(それ以降は維持していた)。

パレオダイエットでは、脂肪の取り込みと貯蔵で働く酵素の低下があったといいます。



そのため、パレオダイエットでは脂肪蓄積が少なくなってメタボに効果があるといいたいのですね。

よくよくこの脂肪の取り込みの酵素を調べると「リポプロテインリパーゼ」という脂肪分解を促すものでした。


脂肪分解を抑えるという意味ではよいのですが・・・・

そもそもです(*^。^*)。

もともとのパレオダイエット(原始人食)は、1万年以上前の狩猟採集時代。


そのような時代に魚を豊富に食べられる環境ではなく、ましてや植物油脂(不飽和脂肪酸:種を絞って化学処理を加える)を摂取できることは皆無でした。

主に狩猟で得られる動物性食品は陸上動物です。

したがって、パレオダイエットが不飽和脂肪酸リッチであったという定義そのものからしておかしいことに気づいてほしいです(*^。^*)。

これもパレオダイエットという名前を借りた巧妙は植物油脂販売の手口ですね~

本当に“微に入り細に入り”繰り返し洗脳してきますね。


資本主義とはサイエンスさえも歪めてしまうことがありますが、冷静に俯瞰して眺める訓練をこれからもやっていきましょう(^O^)。