昨年末に一度は危篤状態になったワンちゃんですが・・・

飽和脂肪酸をたくさん与えることで、ワンちゃんのガンの炎症が沈静化して何とか元気が戻ってきました(人間の臨床での治療と同じです(*^。^*))。

それで、いつも仕事に出かけるときにワンちゃんにチーズを上げています。


昨日の朝、チーズをあげようとしてちらっと空を見上げたら、近くの電線にいつものカラスがちゃんといるではないですか。。。


ちょっとした隙を狙ってワンちゃんに与えるものをかっさらっていきます。


カラスは時間の観念もしっかりあるのは間違いないですね~


さて、医療現場では必須の検査法である放射線。


X線(レントゲン)、CTが病院では日夜フル稼働しています。


このX線(レントゲン)、CTといった検査による被曝(「医療被曝」といいます)は、ガンの原因になることが指摘されています。


これを真っ向から否定する論文が報告されていました(American Journal of Clinical Oncology, February 2016 DOI:10.1097/COC.0000000000000244)。


その論拠をまとめると・・・


いわゆる低線量被曝による発ガンは疫学的調査(実際の原発事故、原発作業員、広島・長崎のデータなどの調査)では矛盾した結果が出ているので信用に値しない。


かつ、低線量被曝によって起こる生物学的変化(遺伝子の傷)も最近の研究では、簡単には発ガンしないというもの。


はいはい。


いわゆる「LNT model (linear no-threshold):閾値(しきいち)なしの直線関係」を否定しているのですね。


このモデルは簡単にいうと、「放射線に安全値などはない」というもの。


これは世界の放射線の研究や治療に関わる人々の間で随分議論がなされてきた内容で大方は否定しています(日本の専門家も同じ)。


疫学的調査は因果関係には言及できないこともあって、ここではとりあえず無視しておきましょう。


わたしがいつもこの自称“専門家”たちの議論を見ていていつも思うのは、視野がかなり狭いということ(それが専門家といえばそれまですが・・・)。


放射線の生物学的作用のモデル自体がまず間違っていることを誰も指摘しません。


放射線といえばアホの一つ覚えのように、「遺伝子を直接傷つける」あるいは活性酸素を発生させて間接的に遺伝子を傷つけるとしています。


そうではありません。


放射線は他の毒性物質と同等に血液中にある脂質を増やすことで全身の慢性炎症を引き起こします。これが怖いのです。

ですから、放射線だけが怖いのではなく、他の毒性物質もまったく私の目からみれば炎症の「引き金」という意味では同等です。


この細胞レベルあるいはもっというと波動レベルで見れば、「低線量被曝が安全」などとはまったくナンセンスとしか言いようがありません。


それは「低濃度の発がん物質なら安全」といっているのと同じ。


拙著にも「たる理論」という話を書きました。


これは個人によって放射線などの毒性物質の許容量が違うという意味です。


個人によっては少量の毒性物質でも“致命傷”になることがあるということです。


それが日常的に摂取している油に関連しているという話を先般、福岡で行いました(東京では来週の2月12日に開催します(*^。^*))。


このような細胞レベルのメカニズムをすっ飛ばして、「ホルミシス」「低線量被曝は安全」などというまったく生物学の根本を分かっていない議論をいくらしても無駄ということですね。


そもそも・・・・


CT検査は決して低線量被曝とはいえません。


とくに胸腹部CTなど1回もすれば、ICRPの年間被ばく許容量基準を超えてしまいます。


ちなみに、この論文の著者はいわゆるガンの放射線治療を専門とする放射線医。


この著者の所属するメディカルセンター(シカゴ)を少し調べましたが、現代医療の提供のサービスを主たる目的としているようです。


昨年も同じような内容を違う雑誌に投稿していました(利益相反に近いと考えるのは私だけでしょうか)。


こういった背景もしっかり確認した上で、最後は自分で判断することが大切ですよね(*^。^*)。