今日はちょっとショキングなニュースで暗くなりました。。。

同じ年で私たち野球少年の憧れであった清原選手が覚せい剤所持の疑いで逮捕されたようです。

やはり、「自分と向き合えない弱さ、脆さ」という人間のもつ業が薬物という逃げ場に向かうのですよね。本当に他人事ではないと思います・・・・

本人も容疑を認めたようですので、これで野球界追放は間違いないでしょう。

もちろん、この時期にリークされたのは明かに政治問題から目をそらすために権力者が使うおきまりのコース。

私たちは、このような芸能ニュースに気を取られるのではなく、自分たちの命の尊厳を冒されるような数々の法案に引き続き目を光らせておきましょう。


さて、「子供の数が多いほど長生きする」のではないかという研究が報告されていました(PLOS ONE, 2016; 11 (1): e0146424 DOI:10.1371/journal.pone.0146424)。

調査対象は中米のグアテマラ。

75人の経産婦を対象に子供の数と「テロメア」の長さを調べました。

「テロメア」の長さは、老化するほど短くなるという現象が知られています(テロメアは遺伝子の末端にある配列)。

つまり、テロメアが短いほど老化していると見なして、子供の数と老化を間接的に見たものです。


その結果は・・・

子供の数が多いほど、テロメアの長さが短くなるのがスローペースであったといいます。

テロメアの長さ=老化の指標
と考えると、「子供の数が多いほど長生きする」といえそうです。

これは一見と常識とは逆ですよね。

妊娠・出産は妊婦の命をかけた営みですから。

もちろん、その後の授乳や子育てを考えると大変なストレスが女性にはかかります。

しかし、このストレスはいわば命を新しい命に繋げる営みであり、新しい命の誕生のためには必要はストレスといえると思います。

さて、私が言いたいのさらに・・・

この研究の最大の問題は、
テロメアの長さ=老化の指標
と仮定しているところ。

テロメアの長さは実際には同じ人間でも細胞、組織によっても違いがありますし、若い人よりも高齢者の方が長い場合もあります。


つまり、
テロメアの長さを老化の指標ととらえることに間違いがあるという点。

さらには、妊娠というストレス状態ではエストロゲン過剰になっています。

これは胎児の細胞分裂にはとっては有利に働きますが、母体はまさしく命を削っている状態。

とくに間隔の短い妊娠を複数回行うと、寿命が短くなるというデータがすでに出ています。

ですから、子供の数といっても短期間に立て続けに産んだのか、それともある程度の間隔を置いて妊娠しているのかによって、母体への影響はまったく変わってくるということです。



次の命をつなげるという妊娠・子育ては、シャケが産卵のあとに完全燃焼して死んでしまう姿(男女ともに)と重なってしまうのは私だけでしょうか。