今年も残すところあと2日となりました。
振り返れば今年もあっという間でしたね~
まだまだすべきことが山積状態なので、来年まで持ち越しは間違いなしです)^o^(。
さて、ハッピーホルモンと命名されている?「セロトニン」。
(1月11日のホルモンの真実セミナーで取り上げる予定でしたが、とてもここまでたどり着けませんでした。エストロゲンまでで予想をはるかに超える内容になってしまいました。。。)
このホルモン(神経伝達物質ともよばれます)についても一般・医学常識はかなりおかしいと感じていました。
オメガ3と同じく、あまりにも相反するデータが多いのです。
たとえば、臨床心理領域では社会(対人)恐怖症や社会不安障害というカテゴリーに対してセロトニン濃度を高める医薬品(SSRIなど)が使用されています。
これは、社会(対人)恐怖症や社会不安障害では血液(脳)中のセロトニン濃度が低下しているからという理由だけなのですが。。。。
ところが、社会(対人)恐怖症や社会不安障害では血液(脳)中のセロトニン濃度がむしろ上昇しているという研究論文が報告されています(JAMA Psychiatry, 2015; DOI:10.1001/jamapsychiatry.2015.0125)。
社会(対人)恐怖症の人では、恐怖のセンターともいわれる「扁桃体」という脳のセロトニン濃度が高くなっていることが実験結果で示されました。
社会(対人)恐怖症の人では、扁桃体の神経細胞がよりたくさんのセロトニンを放出しているだけでなく、放出したセロトニンを自分の細胞にまた積極的に取り込んでいることも判明。
このことから、セロトニンは不安を掻き立てる作用があると結論しています。
まさにハッピーホルモンとは正反対の作用ですよね。
セロトニン濃度を高める医薬品(SSRIなど)は逆に不安を悪化させることになるはずですよね。
セロトニンはストレスホルモンの代表選手。
大変興味深い物質ですので、いずれ詳しくお伝えしていきたいと思います。