今回の沖縄視察で沖縄在住の方に面白い植物を教えて頂きました。

それは「ギンネム」という植物。

当初は畑の緑肥、薪炭、家畜の飼料、荒地の緑化、土壌流出防止、など多目的に有用な植物として導入されたようです。

沖縄には米軍が焦土と化した土地に空から種をばらまいた事実もあるようです(沖縄にはこういった戦争の爪跡がたくさんあります)。

この植物の葉っぱを食べるとあることが起こります。

それは何でしょうか?


私はてっきり下痢でもするのかなと思っていましたが。。。。


なんと「全身脱毛」が起こるようです。


ギンネムはマメ科の植物。


マメ科は窒素固定を行えるために、緑肥として用途があるようなのですが、人間にとってはどうでしょうか?


マメ科の植物はエストロゲン、長鎖不飽和脂肪酸など多種類の猛毒を配しています(プエラリア・ミリフィカも同じですよー)。


このギンネムもミモシンという毒性物質を葉にもっています。



以下はウッキペディアより抜粋

「家畜がギンネムを摂取し過ぎると脱毛、繁殖障害、成長阻害といった弊害が出る。人に対しても同様で、小笠原諸島に取り残された兵隊が本種の種子を食べ、全員残らず丸ハゲになったという逸話がある。」



実際に家畜の毛を刈るのにこのギンネムを食べさせることもやっていたと現地の方から聞きました。


実は髪の毛はエネルギ―代謝が如実に出る器官です。


おそらくこのマメ科の植物は捕食動物のミトコンドリアにダメージを与えるための毒を配備してサバイバルしているのでしょう。


ギンネムの葉を自宅に持って帰ってしげしげと眺めています(*^_^*)。