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ノマドの森から - from the Nomadic Woods -

移動を続けるノマドの森から届く不定期郵便

アジアに帰ってきた。

タイの国際空港を出たそのとき、むわっとした熱風を浴び、
アジアに帰ってきた実感が沸いた。
トルコはひたすら毎日寒かった。
寒さに震えすぎて肩が凝るほど。

トルコからタイに飛行機で向かう。
まずは中継地点バーレーン。
中東の島国。男性は真っ白の衣装に身を包み、
女性は黒の衣装に黒のベールで顔まで覆う。
まさに中東イスラムの風景。


空港で待つこと6時間。
飛行機はバーレーンからタイ、バンコクへ。

12月初旬にインドを離れ、約2ヶ月間のヨーロッパ旅。
綺麗で理路整然としていて、秩序のある世界だった。

途中アフリカ大陸モロッコに抜けたが、そこではまた、
アフリカ、アラビア世界の一端を見た。
ヨーロッパとはまるで違う、がやがやとした埃臭い世界。
道端に皮の剥がれた動物の生肉が並ぶ、あからさまな人間社会。

夜になればどこそこから蛇使いやら占い師やら寸劇やらベリーダンスやら、
あらゆる大道芸人が集まるマラケシュ、フナ広場。

そして砂漠の世界。

全てにおいて自分にとって異世界だった。



そしてアジアに戻ってきた。
来たこともないのに、懐かしい風景、匂い、人々。


自分の冬服は全部脱ぎ捨てた。
ハイカットのシューズ、厚手のコットンパンツ、
パーカー、ダウンジャケット。

もう全部要らない。ここは常夏のタイランド。

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串焼き屋



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フルーツの切り売り


モロッコを後にした僕らは、
スペイン、セビリアから友人のいるイタリアのミラノへと飛行機で移動した。
ヨーロッパでは格安の航空会社が乱立し、価格競争でかなり安く航空券を買える。
国自体一つ一つが小さいので、移動時間も国内旅行の気分だ。
だがやはり、国が違えば言語も違うし、国民性の違いも垣間見れるのが面白い。

ミラノは移民の街で、黒人、アジア人、アラビア人、イタリア人と人種のるつぼだ。
インドやモロッコでは歩くだけでみんなにジロジロ見られていたが、
ここでは僕らに目線は集中したりしない。
街中にも各国の料理店が点在していて、多国籍な雰囲気が味わえる。

友人を訪ねにフランスのニースも訪れた。
地中海沿岸の街で、きれいな海岸線が続く。
冬でもわりと天気が良く、とても過ごしやすい。
鴨料理とうさぎ料理を食べた。
フランス料理の断片が見れた。

そしてまたミラノに戻り、飛行機で東へ。
僕らは今トルコ、イスタンブールに来ている。

雪が降っている。
中東を多少イメージしてヨーロッパよりは暖かいと思っていたが、
実に寒い。
クロアチア、セルビア・モンテネグロ、ブルガリアなど、
行こうと思っていたが日程の都合行くのを諦めた東欧諸国の上空を飛んできたが、
どの国も空はどんより重く、雪が降り積もっていた。
また暖かい時期に訪れたい国々だ。

イスタンブールは街中に大きなモスク(イスラム教礼拝所)が幾つも点在し、
その一つ一つが大きな存在感を示している。
決まった時間に礼拝の放送も流れる、イスラム文化の渦中だ。
それでいて街はヨーロッパ的で、小奇麗な雰囲気で、
しつこく絡んでくる商人達はアラビア的、アジア的であり、
文化的にも東西の中間に位置していると思う。

街の至る所にケバブの肉がぶら下がって回転している。
トルコ絨毯、華やかな照明、食器が山のように積み上げられたバザール。

色々な文化が絡み合っている。
昔から東西を繋ぐ重要な港町として栄えてきたイスタンブール。
街は新しくなっても、この異様な雰囲気は変わらないのだろう。


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Kebab meat


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Working woman


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Humus and bread


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Turkish coffee


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Tea machine on the street


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Snow-capped mosk

モロッコ、メルズーガの砂漠にて年越しを迎えた。
太陽は砂漠の金色の砂を徐々に紺色に染め、大地の割れ目に吸い込まれた。
新しい年の始まりを告げる太陽は、ゆっくりと空の色、砂漠の色を暖色に変えながら、
またいつもの様に青空から大地を照らし始めた。
あっという間だった。
じっと見ている間に、初日の出はぐんぐん空を昇った。

スペインと目の先にあるのに、全くの異世界。
アラビア文化が広がっている。
目もと以外の全てをベールに包んだ女性達と日ながミントティーをすする男性。
一日に何度も聞こえてくるアザーン(神アッラーへのお祈り)の響き。

特異な形のタジン鍋。粒々パスタのクスクス、
店によって味はまちまちだが、インドでのカレーの日々を思わせるクミンの香り。
チキン、ビーフ、ラムと肉類もよりどりみどり。
街角にそれぞれがぶら下がっている。
屋台ではオレンジジュース、各種木の実、そして煮込まれたカタツムリ。
楊枝で殻から身をほじくり出して食べる。
スープも胡椒とカタツムリの出汁が効いていておいしい。

港町タンジェから大喧騒のマラケシュ、砂漠のメルズーガ、迷宮都市フェズ、
そして今、モロッコとは思えない綺麗な緑の山に囲まれた町シェフシャウエンにやってきた。
淡い青の壁が続く旧市街はモロッコの中でも異国を感じさせる。
オープンカフェでは香り高い煙が人々を取り巻く。

モロッコの真っ赤な大地は南にどこまでも続いている。
アフリカ大陸の大きさは、ここからでは計りしれない。


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Medina street of Marrakesh


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Tajin


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Morocco Bread


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Oranges


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Old men chatting


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Town of Chefchaouen


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Nomad people

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Cravan in the Sahara desert