エメラルド色の海。
真っ白に輝く砂浜。
背中を焦がす太陽。
終わりの見えなかった雨季をどうにか大股で乗り越え、
この季節が遂にやって来た。
鳴り止まない蝉の声。
清流が紡ぎ出す重奏曲。
岩肌に仰向けになって空を見上げると、
流れる雲の間を空が一気に突き抜ける。
夕方になると、浜のすぐ脇にテントを張った。
西日に焼かれた砂がじりじりと熱い。
この季節の到来を足の底から受け入れる。
次第に太陽は傾き始め、
紺碧の水平線に近付いていく。
海が、浜が、そびえる山々が、
全てが紅く染まっていく。
そして、夜の色へと移り変わる様に息を呑む。
見上げれば満天の星空。
数え切れない星達と、
誰にも気付かれずに消えていった星達の間を、
ただぼんやりと、天の川が縦に流れる。
ようやく寝静まった頃には、
浜を這う生き物の息使いが聞こえてくる。
数匹の海亀がテントのすぐ脇の浜で産卵を始める。
星明りの夜の下では、また別の物語が始まっている。
鮮やかで印象深い数々の色に染め上げられ、
屋久島はまた、新しい季節の到来を告げる。
四ツ瀬浜
永田岳と永田集落
前浜
海の向こうの口永良部島
夕暮れ