30代・シングル女子の乳がんな非日常。 -24ページ目

30代・シングル女子の乳がんな非日常。

元気が取り柄の30代独身OL。
2015年1月、しこりもないのに乳がんと診断され、自覚症状ないまま全摘手術&16ヶ月間の抗がん剤治療後、二次再建。
治療ひと段落して始めた婚活からの、結婚しました!

昨日の恐ろしい寒さと打って変わって、
お昼からはポカポカ陽気。

こんな日は病院終わりに美味しいランチが食べてもいいよね♪

終わったら会社戻って仕事しまーす
っていうのは気のせいですが。

自他共に認める丈夫で健康の塊みたいな私が、
生まれてはじめて病気になって、医師の大切さとありがたさを心から実感する今日このごろ。

当初自分で選んだのは、会社からも通いやすいことも考慮した大きな病院。


信頼してた担当医に不安を感じ始めたのは、3ヶ月にわたり高額な検査を繰り返したのに結果が出なかったことと、3回目の検査時に針を当てながら「あれー、うまくいかないなぁ」「いい感じかも~」ってキャハキャハ言いながら何度もやり直されたこと。

この人に自分の体と命を預けられない、と思い、恐る恐るセカンドオピニオンを切り出し、受けることに。

乳がんで有名だという病院で受けたセカンドオピニオンはびっくりするほど高額だったが、
検査結果の指標や数値について一つずつ説明していただき、また手術は避けられないであろう、というところから、私が選択できる術式や再建についても本当に丁寧に説明してくれた。

同じプレパラートを見てるのにこうも違うのか、とショックを受けつつ、速攻転院を決意。

転院先の医師、今の担当医は本当にステキな先生。

検査や手術についてはもちろん、私が抱える不安も、治療や治療が終わった後の話も、一緒になって考えてくれた。

今の先生に出会ったら、今までのモヤモヤや迷いが驚くほど晴れ、手術と一次再建を受ける覚悟まではあっという間に進むことができた。

友だちにも家族にも一切相談しない、と決めていた私にとって、先生は唯一の存在。
しがらみもない分、むしろ家族や友だちより色んな話をしやすかったり。


誰にも言えない、私の病気や悩みを知った上で、医学や言葉の力で私に勇気や安心をくれるし。

入院中は毎日会いに(様子を見になんだけど)病室まで来てくれるし。

良い時も悪い時も、私が納得できる、的確でわかりやすいアドバイスをくれるし。


こんなにも私の心の支えとなり、私に心の平和や感動をもたらしてくれる人。

この感覚、以前付き合っていた彼に対する感情と似ている、と思ってしまった。


自分の弱味をさらすのが大嫌いで、普段、家族にも友だちに対して、ネガティブな話や感情的な議論はほとんどできない性分の私。

いい感情も悪い感情も話せて、受け止めてくれる先生の存在って特別感ハンパない。

ああ、この先生が私だけのものだったらいいのに、って妄想してしまったり。

そして実際には一人ひとりの患者さんにこうして接しているであろう先生を尊敬。
お医者さんの存在ってすごいなぁ、と思う。

もっと早くこんな人に出会ってたら、結婚できてたなかぁ。

そしてもっと早くに出会っていたら、本気で医者を目指せてたかもしれない。


なーんて。

今夜もたられば妄想。




乳がん手術の病理検査結果も出て、
着々と次フェーズへの準備段階へ。

痛みもなくなり、運動も解禁になった今のステータスは、つかの間の執行猶予期間、てな気分。

とはいえ、検査やら色々やらねばならないことはあるようで。

今まではがんが発見された左胸に集中していましたが、化学療法前に、いよいよ転移の検査。

検査にはいくつか選択肢があるようですが、私は全身を一挙に調べることができる、ということでPET-CT検査を選択。

PET-CT検査は、がん細胞の好物であるブドウ糖に印をつけて体内に流し、放射線を当ててがん細胞を見つける、というもの。

ゆえに3日前から運動&筋肉痛&カラオケ厳禁、
当日朝からは食事抜き、水のみOK、
検査終了後は有害物質を放っているため人ごみや乳幼児との接触禁止、というなかなかの心構えが必要な検査。

でも、命と高額の検査代がかかってるからね。
きっちり守って万全の体制で検査に臨みました。

検査着のまま、ゴロンと横になり、MRIやCTと似た狭い穴に入れられること約20分。
頭の先から膝まで、少しずつ位置をずらしながら検査完了。

所用時間は長いけど、そんなにつらくはない検査でした。

結果はすぐにわかるみたい。

当日のうちに、異常なし、と言われました。

調べると、PET-CTは
乳がん、子宮がん、大腸がんなどを見つけるのは得意だけれど、
初期がんや薄く広がるがん、肺、胃、泌尿器科系のがん発見は不得意みたい。

若干の不安は残りますが、ひとまず安心、、、していいのかな。

とりあえず。