心が先か?病気が先か?看護師が思う心と身体と病気との関係 | ノマドナース×起業 救急看護師 世界を旅して自由に生きる!

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みなさんこんにちは!

ノマド救急ナースのMikiですニコニコ

 

わたしは看護師の資格を取得して10年以上経ちます。
今まで看護師経験の中で、様々な患者さんをみてきました。

 

今日のテーマは心と健康についてです。

 

10年以上看護師をした中で気づいた心と身体の関係

 

わたしは主に外科系の病棟、オペ室、救急と急性期の患者さんを多くみてきました。

その中でも救急看護師としての経験が一番長いです。
救急というと生死の境にいる患者さんばかり運ばれてくるイメージが強いかもしれませんね。

 

心肺停止など重傷な患者さんももちろんいますが、救急車で運ばれてくる患者さんの中には軽症の患者さんも多くいます。

「救急車はタクシーではありません!」と何回叫んだことでしょうかW

それくらい信じられないような理由で救急車を呼ぶような人がいる現状があります。

 

特に夜間の救急では精神疾患のある患者さんの割合も多いです。
様々な身体症状を訴える割に検査をしても異常がなく、精神的な要因が身体症状に現れているのではということもあります。

 

例えば先日「足が痛くて歩けない」という患者さんの救急受診がありました。

その患者さんのカルテを見ると、既往に精神疾患があり、前日にも受診していて検査の結果何も異常はないと記載されていました。

診察しようとした医師もカルテを見て、異常はなく精神的な問題であろうと。

 

念のためにレントゲンをもう一度撮影。結果はやはり問題なし。

それを本人に説明しても痛くて歩けないと訴える。

 

付き添いの家族に話を聞くと、家では普通に歩いていたと言っていました。

この患者さんのように血液検査や画像検査で異常がなくても身体症状を訴える患者さんがとても多いのです。

 

 

プラシーボ効果は実際に病院で活用されている

プラシーボ効果

効果のない偽薬を投与されても、薬だと信じ込むことによって実際に効果や症状の改善がみられることをプラシーボ効果と言います。
 
例えば、痛みが強いと訴える患者さんにただのブドウ糖の錠剤を「すごく良く効く痛み止めだ」と説明し内服させる。
すると実際には痛み止めの成分は含まれていないにも関わらず、痛みが改善してしまうということがあるのです。
 
昔わたしが病棟で働いていた時、不安を頻回に訴える患者さんに乳糖のプラセボ薬が処方されていたことがあります。ただの砂糖の塊であっても、患者さんはそれを飲むと落ち着くのです。
もちろん患者さん本人はただの砂糖の錠剤だとは思っていません。
「これを飲めばこころが落ち着く」と信じ込むことで実際に効果があるのです。
 
 
また検査で異常がないのに痛みを訴えて「点滴をして欲しい」と頻回に救急に来る患者さんがいました。
最初は痛み止めの薬の入った点滴をしていましたが、検査では異常がなく精神的な原因が疑われました。そのため痛み止めの薬を入れずにただの生理食塩水のみを点滴したところ、その患者さんは痛みが改善したと言うのです。
その後も何度か来院し、何も痛みを改善する薬を使わずに、ただの生理食塩水の点滴のみで症状が改善したということが何度かありました。
 
 

精神面が身体に与える影響は大きい 

 
昔から「病は気から」という言葉がありますね。
わたしは今までの看護師経験から、この言葉は正しいと感じます。
 
身体の不調があるにも関わらず検査をしても異常がない。
そのような場合は精神的なものが原因となっている可能性があります。
 
ストレスにより自律神経や免疫系のバランスが崩れることで身体の不調が出たり、病気を発症する原因になるのです。
ストレスを上手く処理したり対処することが心と身体の健康にもつながります。
 
もちろん健康のためには規則正しい食生活や運動などの生活習慣が大事です。
しかし、健康のためには心の状態に目を向けることが重要ではないでしょうか。
 
 
看護師の経験を通して心と身体の関係性を痛感し、脳科学を勉強中です。
 
今後も心と健康について書いていきたいと思いますひらめき電球
 
 
以上、心と身体の関係についてでした~パー