R-15ぐらいです。

苦手な方はご注意を!


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『理佐ちゃん』



彼女は私を誘う時、決まって名前だけの簡潔なメッセージを送ってくる。

それを見ると共に、彼女の自宅への道のりをぼんやりと思い出す。



多くを語らず、というのが彼女の基本的なスタイル。

だから私も既読をつけるだけで特に返信なんぞはしない。



……彼女からのお誘いは本来喜ばしいもののはずなのに。

まるで雲がかかって月が見えなくなってしまったように、心が暗闇に包まれる。











「はあっ………りさ、ちゃ」


私からの刺激に身をよじらせるぺーちゃんは普段の姿からは連想できないほど艶っぽい。


ぺーちゃんが漏らす甘い嬌声

うるうるとした瞳

艶っぽい唇


彼女の全てが私の思考を蕩けさせていく。


「ぺーちゃん……」


無意識に名前を呼んでいたようで、ぺーちゃんと目が合った。

今だけは私を感じてくれているらしく、快楽に顔を歪める彼女に満足を覚える。





 " 誰のことを1番目に愛してる? " 


眼差しで問いかけたのに、瞼閉じて逃げようとしてる。


………今更何を。
分かってたことじゃないか。

ぺーちゃんにとって私は2番目だって。


数え切れないほど思い知らされてきたその事実は未だに慣れない。


ぺーちゃんの1番は、私じゃない

なら……


圧倒的な悲しみとか孤独を抱え込んで
自分だけの正義に何度も絶望してきた。


ぺーちゃんから来るお誘いの言葉も

私たちのドロドロの関係も

自分の中に巣食う気持ちも


何もかも全部ひっくるめて
この日々は苦痛でしかない。





失うものと手にするものは同じ価値とは限らない。

愛していても
愛されていても

満たされないメビウスの輪みたいな関係。




ねえぺーちゃん

誰のことを1番愛してるのか、教えて?




そう、私は2番目だって分かっているから知りたいの。


あなたは私の全て

独り占めするには




誰を殺せばいいのだろう?




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誰のことを1番愛してる? / 坂道AKB


楽曲小説です。
書くの楽しかったので、楽曲小説続くかもしれません!

おしまい。