今日の投稿━━━━━━━━━━━━━━━

前回からのサブタイトルは

「我が国を無理やり財政破綻させてみよう❗️後編」

です。
「財政破綻するには、こんなに大変なのか~、無理があるな」と理解してください。

今日もザイム真理教の教徒達がほざいている財政破綻を起こす方法を無理矢理考えてみましょう。

【ハイパーインフレ論】
まず無税国家にしましょう。さらに社会保険料その他の国民負担を0にします。
企業はインフレ(総需要増加)しても絶対に生産性向上のための投資をしてはいけません
さらに日銀は、インフレ対策に有効な金融引き締めなどせず、金融緩和を続けます

しかし、ここまでやっても実際は…
❶事実
2020年コロナ禍で定額給付金(国民1人あたり10万円)や様々な給付金、支援金を実施し新規国債を(我が国にしては)相当発行しましたね。その時の図が以下。

2020年はPB赤字56.4兆円。このときのインフレ率(コアコアCPI)は?

結論)新規国債を追加で50~60兆円を追加で発行しても何も起こらないことが実証されました。

ちなみに消費税増税の方が強制的に物価高になっています。無論、現在のコストプッシュインフレも同じで、コストに、輸入品が高くなったか、消費税の税率が上がったかの違いで、理想的なインフレではありません。

シミュレーション


れいわ新選組が街頭演説などで使ってる資料ですね。
2020年の定額給付金10万円を毎月、4年間実施しても物価上昇率は3年目がピークでインタゲ2%未満。
財政出動の額は、全国民、約1億2000万人×12ヵ月×10万円≒約144兆円。
つまり、これまでの当初予算に追加で144兆円の貨幣発行(国債発行)してもハイパーインフレどころか、政府と日銀が定めたインフレ率の目標2%にも届かないという試算です。

無論、現在のように海外からの物価高要因や大規模災害などは想定せず、あくまでも平時、しかもシミュレーションなので、「やってみないとわからない」のは確かですが、イメージでなく統計学に基づいた予想の方が現実に起こり得る結果に近いでしょう。

この資料から「相当な政府支出の増加でも、(デマンドプル)インフレには、なかなかならない」ことが分かります。

❸国債発行こそ国債発行抑制要因
これは、私の持論ですし、先日のブログでも示した通りです。

要は、政府が大胆な財政出動をして総需要を高める。
つまり「客はいるのに売り物が不足」というマイルドなインフレ状態にすれば、企業は内部留保を吐き出し投資をするでしょう。何しろ「品不足」なのだから、投資して自社の規模拡大すれば儲かる訳ですから。
そして誰も否定できない恒等式
政府収支+民間企業収支+家計収支(+海外収支)=0
なので、企業が投資を続けて借入してまで投資意欲が尽きないほど負債を増やしてくれたら、政府の通貨発行(国債発行)は段々と少なくなるはずです。
※詳細は上記バックナンバーをご覧ください。
結論)国債発行をすればするほど、国債発行そのものが少なくなるのだからハイパーインフレなど起き得ない。

まだまだカウンターレトリックはありますが以上3点を挙げておきます。

【国債金利高騰論】

これは、簡単。国債発行がトリガーになって国債金利が高騰するには、前回の【円の信任論】と同じく、メディアを総動員させて「近々、政府は財政破綻するから国債が紙切れになるぞ❗️」と世論を煽ります。
日銀「国債なんて買いたくないよ~😭」と駄々っ子になれば、そのうち国債の買い手がいなくなり、国債金利が高騰するでしょう。

しかし、これも無理がありますね。
はいお馴染みの図。


国債発行残高が増えれば増えるほど金利は下がっています
国債金利は別に国債発行による影響など通常はありません。では、なぜ金利がドンドン下がっているのか?

それはデフレで総需要不足なので、企業は生産性向上のための投資をしない。個人も住宅ローンなど組まない→負債を増やしてまで銀行で借入しない市中銀行は民間への貸付ができないので国債を買うしかなくなる→結果、国債の需要が増して(市中銀行が国債を欲しがって)国債金利は低くなります。

※国債金利が高いほど「国債は安い」、そして国債金利が低いほど「国債は高い」と表現します。

しかも国債は財務省によると

ということだそうです。
これは、憶測ですが我が国の自国通貨建て国債は世界一信用できるのではないでしょうか?少なくとも「円の信任」とやらが失われそうにありませんね。

【円の為替レート暴落論】
これも相当に無理をしなければ達成できません。(例えば1ドル1000円とか💧)

まず政府は大胆な財政出動(国債増発)して、国民を豊かにして輸入を促します。一方では輸出を抑制する政策を行います。(国産品のみ消費税増税輸出税など、どうでしょう?)

財政出動するも内需拡大は防いで企業の投資による生産性向上は抑制します。というか生産性を低下させ供給能力を破壊します。
いわゆるゾンビ企業は積極的に廃業してもらいましょう。(「ゾンビ企業≒というフレーズは嫌いですが、ここは敢えて、このフレーズを使いました)

また為替レートの安定化を業務とする財務省は為替介入してはいけません。それどころか円でガンガン外貨を購入して円安を加速させます。
やがて財政破綻したレバノンのように国内の供給能力が著しく低下し、輸入依存度を高めれば…
安定的に円が暴落します。

しかし残念ながら、そんなことにはなりません。
我が国の対外純資産は世界でもトップレベル良いことではありません)供給能力も何とか維持できてます。
つい最近まで大幅な円安となりましたが、あれはアメリカのドル高が原因です。つまり外的要因。
よって国内の財政出動増加(国債増発)では円の為替レート暴落など起き得ません。

さあ、今日で貨幣観シリーズも終わりです。毎回、貨幣観シリーズでは、後半に少し変化をつけてますが今回の
「無理矢理、財政破綻させよう」
は、いかがだったでしょうか?

またコメントなどお待ちしてます。

今日はここまで!では恒例の歌音音符

音符「政府の赤字は、みんなの黒字」😀
音符「政府の黒字は、みんなの赤字」😰
音符「みんなの黒字は、政府の赤字」😉

2023/7/17(累計1218回)