アニマ、アニムスについておさらいです。
アニマとは、男性の内面にある女性性(女性像) アニムスとは女性の内面にある男性性(男性像)でしたよね。
そして、男性性とは、「能動性」と「切り分ける機能」
女性性とは、「受動性」と「融合・結合する機能」
このアニマ・アニムスには、それぞれ4つの発達段階があり、
ユング博士によるアニマの4つの発達段階
(1)肉体的なアニマ
アニマの第1段階は、肉体的なアニマです。
これは、アニマの最も未熟な段階なのですが、この段階では、
この段階のアニマを持つ男性は、それを女性に投影するので、
(2)ロマンティックなアニマ
アニマの第2段階は、ロマンティックなアニマです。
第1段階の肉体的なアニマでは、
(3)霊的なアニマ
アニマの第3段階は、霊的なアニマです。
この段階のアニマを持つ男性は、女性に対して、
この霊的なアニマの代表的な象徴の一つとしては、
聖母マリアは、母親でありながら処女でもあります。
母親として子どもを育てる存在であり、かつ、
つまり、対極的な要素を統合することによる、成熟した精神性が、
(4)叡智のアニマ
アニマの発達の最終段階は、叡智のアニマです。
この段階に到達している男性は極めて稀だと言われていますが、
叡智のアニマの代表的なイメージとしては、
東洋では、観音菩薩や弥勒菩薩などがこれにあたります。
いずれも中性的、あるいは両性具有的ですね。
エンマ・ユング(ユング博士の妻)
(1)力のアニムス
アニムスの第1段階は、力のアニムスです。
この段階のアニムスを持つ女性は、それを男性に投影するので、
思春期の女の子は、この段階のアニムスを持っていることが多く、
(2)行為のアニムス
アニムスの第2段階は、行為のアニムスです。
この段階のアニムスを持つ女性は、
肉体的な力強さとは違って、
(3)言葉のアニムス
アニムスの第3段階は、言葉のアニムスです。
この段階のアニムスを持つ女性は、ものごとを的確に表す言葉、
言葉を使って、価値観の違う相手と対話し、理解し合ったり、
「ロゴス」という言葉があります。
これは、「論理、理性、言語」を意味する言葉なのですが、
(4)意味のアニムス
アニムスの発達の最終段階は、意味のアニムスです。
この段階のアニムスを持つ女性は、
この段階のアニムスのイメージは、老賢者です。
それぞれのアニマ・アニムスが発達してゆけば、
であるとすると、