アニマ・アニムスの4つの発達段階 | 無農薬栽培 みんな集まれ!ノーマ農園

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2011年春、愛知県愛知郡東郷町諸輪畑尻山90番地に、すべての人がノーマルに生きるための農園が誕生しました。その名も『ノーマ農園』。

アニマ、アニムスについておさらいです。

アニマとは、男性の内面にある女性性(女性像) アニムスとは女性の内面にある男性性(男性像)でしたよね。

 

そして、男性性とは、「能動性」と「切り分ける機能」を特徴とした男性原理を表現した性質で 「論理性」「合理性」「理性」「競争志向」をキーワードに「判断する」「評価する」「分析する」性質でした。

 

女性性とは、「受動性」と「融合・結合する機能」を特徴とした女性原理を表現した性質で、「情緒性」「感受性」「感性」「イメージ」「協調志向」をキーワードに「受容する」「共感する」「あるがままに見つめる」性質でしたね。

 

このアニマ・アニムスには、それぞれ4つの発達段階があり、より高次なアニマ・アニムスに成長することで全体としての自分も成長でき魂が磨かれてゆくことになります。

 

ユング博士によるアニマの4つの発達段階

(1)肉体的なアニマ
アニマの第1段階は、肉体的なアニマです。
これは、アニマの最も未熟な段階なのですが、この段階では、性的な面が強調されます。
この段階のアニマを持つ男性は、それを女性に投影するので、女性に対して内面よりも肉体的・性的な魅力を求める傾向があります。

(2)ロマンティックなアニマ
アニマの第2段階は、ロマンティックなアニマです。
第1段階の肉体的なアニマでは、性的な魅力のある女性であれば誰でもよかったのですが、第2段階のロマンティックなアニマでは、女性を一人の人格として認め、特定の一人の女性に対して、その内面的な女性らしさに魅力を感じるようになります。

(3)霊的なアニマ
アニマの第3段階は、霊的なアニマです。
この段階のアニマを持つ男性は、女性に対して、その精神性の高さに魅力を感じるようになります。
この霊的なアニマの代表的な象徴の一つとしては、聖母マリアがあります。
聖母マリアは、母親でありながら処女でもあります。
母親として子どもを育てる存在であり、かつ、乙女のような清らかな精神性をも持った存在でもあります。
つまり、対極的な要素を統合することによる、成熟した精神性が、このアニマの特徴です。

(4)叡智のアニマ
アニマの発達の最終段階は、叡智のアニマです。
この段階に到達している男性は極めて稀だと言われていますが、この段階においては、内なる女性性が叡智にまで高められ、もはや女らしさが強調されることはありません。
叡智のアニマの代表的なイメージとしては、ギリシアの女神アテナや、絵画のモナリザがあります。
東洋では、観音菩薩や弥勒菩薩などがこれにあたります。
いずれも中性的、あるいは両性具有的ですね。これが叡智のアニマの特徴です。
 

エンマ・ユング(ユング博士の妻)によるアニムスの4つの発達段階

(1)力のアニムス
アニムスの第1段階は、力のアニムスです。
この段階のアニムスを持つ女性は、それを男性に投影するので、肉体的な力強さを持つ男性に惹かれる傾向があります。
思春期の女の子は、この段階のアニムスを持っていることが多く、彼女たちが、有名なスポーツ選手や、ちょっと不良っぽい先輩、運動部で活躍する同級生の男子、躍動感あふれるダンスをする男性アイドル等にあこがれるのは、力のアニムスの投影によるものと考えられます。

(2)行為のアニムス
アニムスの第2段階は、行為のアニムスです。
この段階のアニムスを持つ女性は、強い意志にもとづいて行動力を発揮する男性に惹かれる傾向があります。
肉体的な力強さとは違って、強い信念や意志力などの精神性がベースになっているのが特徴です

(3)言葉のアニムス
アニムスの第3段階は、言葉のアニムスです。
この段階のアニムスを持つ女性は、ものごとを的確に表す言葉、人の心を動かす言葉、論理的でわかりやすい言葉、など、これらの言葉を使う能力に長けた男性に惹かれる傾向があります。
言葉を使って、価値観の違う相手と対話し、理解し合ったり、利害の対立する相手と上手に交渉したり、理不尽なことを言う相手に理性的に抗議をしたり、そんな力を有しているのが、第3段階のアニムスです。
「ロゴス」という言葉があります。
これは、「論理、理性、言語」を意味する言葉なのですが、第3段階のアニムスは、このロゴス性が開花した状態ともいえます。

(4)意味のアニムス
アニムスの発達の最終段階は、意味のアニムスです。
この段階のアニムスを持つ女性は、ものごとを言葉で的確に説明するだけでなく、ものごとに秘められた意味をも解き明かしてくれる男性に惹かれる傾向があります。
この段階のアニムスのイメージは、老賢者です。

 

 

それぞれのアニマ・アニムスが発達してゆけば、それに見合った相手と出会えることになるわけですね。

であるとすると、パートナーや恋人の足らないところを探すのではなく、自らのそしてお互いのアニマ・アニムスを高められる関係性を継続してゆくことがより豊かな生活につながってゆくのでしょうか?