瀬尻エリアに行くと、居たのはバサーではなくて投網の人だった。
少しずつ上流へ移動しているようなので、瀬尻が空くまでは岩撃ちエリアをウロウロしていた。
そこで26~27cmくらいの小バスが来てくれた。
瀬尻が空いてもすぐには入らず、少し時間を置いて入った。
朝イチポイントの特大ニゴイ同様、ふと下流側へ目をやった時に、スモールマウスだとしたらこれまた特大の魚影がチラリと見えて去っていった。
55cmクラスだ。
輪郭と体色はバスっぽく見えたけど、さざ波を通しての視認だからスモールマウスだと確定はできない。
あまりにデカすぎるので多分コイだということにする。
しかしあのサイズのスモールマウスを釣ることができたのなら、これ以上は無いくらい幸運で、まさに釣り人冥利に尽きる。
あんなの殆どの人が一生に一度だって釣れやしない。
もしスモールマウスだったら次に行く時まで居続けて、自分のルアーを食ってきて欲しいものだ。
例によってその魚が反応することはなく、瀬尻ではカメにスワンプの尻尾の端をほんの少し食い切られただけ。
それでいつもの様に行ったり来たりしていると、瀬尻から少し下の辺りで、
〈ガッ・ゴッ〉
〈ギュイーーーーン!〉
と持っていかれた。
こんなに分かりやすい当たりは久しぶりだ。
合わせるとロッドが大きくしなりドラグが鳴いた。
これまた良いのが掛かったと喜んだが、重さはあるけどスピードがスモールマウスのものではない。
ニゴイともまた何か違う。
寄せてくると、
(ナマズかぁ)
しかも結構デカイ。
砂の岸に引き上げた。
魚を置いたまま、口の端に掛かっていたフックを指でつまんで外そうとしたら、暴れて歯で小指を引っ掛かれて出血した。
これは血が止まった時の写真ね。
フォーセップでフックを外して測定。
65cm、1870gだった。
投網の人が丁度上流から戻ってきたので、
「ナマズ要りませんか?」
「欲しかったら差し上げますよ」
と聞いてみたら、
「いや、いい」
まあ、そりゃそうか。
獲ったアユを入れる容器には入らないし、入ったとしてもアユが傷だらけになるし。
その後は反応を得られず、最後に朝イチポイントに入り直した。
この頃には適度に吹いていた風が止んで小さな虫が手にとまるようになった。
(ヌカカか?)
ショウジョウバエの半分くらいの大きさで初めて吸血された時はエライ目に遭った。
あの時は帰宅してから痒くなり、その痒みは2週間くらい続いた。
はたいて追っ払ってたけど、1か所チカーっと刺された。
これまで3回ほど刺されており、回数を重ねるほどに起きる痒みは軽くなっている。
しかし、ここ2~3年は刺されてないので今回は帰宅後に痒くなるかもしれない。
酷い時には大群で襲来するようだが、今回はそうではなくて助かった。
そんな小さな吸血鬼達は釣りしてるうちに居なくなった。
爽やかな晴天となり、魚の追加ができたら良かったけれど、当たりは全くなくて11時頃に納竿。
数としては本命2本、外道1本と大したことはなかったが、ヨンパチとデカナマズが内容的に濃い物にしてくれた。
ロリバスだってデカナマズへの良い繋ぎになってくれた。
釣れてくれた魚達に感謝、感謝!!
P.S.
ヌカカに刺された所(知らん間にやられてる所もあって全部で7か所)はほんの少し痒くなっただけで済んだ。
免疫みたいなのができてるのかな?