時々エアコンの冷えが悪くなるけど、お客様が弊社に持ち込むと症状が出なくなるミラアヴィ。
ガス圧チェックしても問題なし。
以前ムーヴで似たような症状があった時にはラジエターファンのモーターを替えたら冷えるようになった。
お客様にその話をしたら、
「試しに替えてみようかな」
と言われた。
ただ、その時のムーヴほどファンの風が弱くなってるようには思えない。
「これ、替えても変わらない可能性がありますよ」
「もう少し様子を見られては?」
こちらも確信が持てなかったので取替には及び腰だったが、
「いっぺんやってみるから頼むわ」
ということで交換することになった。
そして、お客様宅へ引き取りに伺い、弊社に戻る間にエアコンをつけて現状確認してみたら、
( 何だこれ!? )
温度設定がLoなのに気温より温まった風がくる。
冷えが悪いという問題ではない。
ラジエターのファンは勢い良く回っているし、エアコンのコンプレッサーも作動している。
これはファンモータが原因ではない。
そう思っていたら、時々涼しい風になったりする。
吹き出す風の温度がメチャクチャなんだ。
戻ってすぐに、エアミックスドア(冷えた空気と温かい空気の割合を調整する仕切りのようなもの)の作動を確認すると、
( ! )
温度調整のダイヤルは最冷なのに、中途半端な所を落ち着きなく動いている。
温風を混ぜ込んでるのだ。
(だから冷えが悪いんだ)
これはエアミックスドア切り替え用サーボモー ターがおかしいのか、それともコントロールパネルがおかしいのか。
指差してる黒い箱状の物がエアミックスドア切り替え用サーボモーター。
温度調整ダイヤルを動かしてみると、温風側にすると冷風を遮断する方に動くが、冷風側にするとサーボモーターは迷走する。
ダイヤルを動かしているうちに良くならないか試していると、サーボモーターは動かなくなってしまった。
サーボモーターを外してエアコンをかけてみる。
この時エアミックスドアは最冷の位置になるから、これで冷風が出れば冷やす機能は正常だ。
( うん )
しっかり冷たい風が吹き出してきた。
サーボモーターの接点が削れたり、汚れが溜まったりして作動不良を起こすこともあるので取外してバラしてみた。
特に問題なし。
ということはコントロールパネルの方が怪しい。
お客様に連絡して、ラジエターファンモーターを替えるのはやめて、コントロールパネルを交換。
交換後はエアミックスドアの動きが正常になり、しっかり冷えた風が出るようになった。
引き取りに行った帰りに症状が出てくれたおかげで、お客様に無駄な出費をさせずに済んだ。
良かった良かった、本当に良かった。