雨予報だった日曜日、川へスモールマウスバスを釣りに行ってきた。
タイトル通り、今年の初戦。
気になる雨は、朝から弱く降り出して少しずつ強くなっていく予報で、降水量は午前中なら我慢できそうなレベル。
雨の降り始めは爆裂釣果に繋がることもある。
良い方に転がることを期待して車を走らせた。
到着した時は曇天だった。
(どうせ降るんだし)
ウエーダーの上にカッパを羽織る。
川の水量は少な目。
(ま、とりあえずは…)
いつもアサイチに入るお約束のポイントへ向かった。
途中のチェックポイントに魚はお留守。
アサイチポイントも無反応。
(まだ時期が早いかな?)
流れの際には居ないようだ。
回遊を待ってもう少し粘るべきか。
それとも見切りをつけて他へ行くか。
考えていると、最凶で最狂かつ最恐な最強悪魔ベンイーが襲来。
公衆トイレへ退避して態勢を整えることになった。
『腹圧、規定値まで上昇!』
『括約筋ロック解除準備完了!』
『ペーパー残量確認OK!』
『射出口周囲、脱衣完了してます!』
『よし!アンチベンイーリーサルウェポン、ハイベン発動!』
『ハイベン発動!!』
かくして悪魔ベンイーは消滅した。
…くっ、くだらんっ!
腹は下り気味だったけど(笑)
( ふ~っ )
戦線復帰。
今度は広いワンドにゴロタ石が点在するポイントへ行ってみた。
大きく緩い反転流もあるからスポーニングに良さそうな場所だ。
時期的にもドンピシャだと思ったのにノーバイト。
時々コイの姿が目に入る。
卵を食われるからコイが来るような所ではアカンのかも。
200mほど上流にある山からの流れ込みもチェックしたが同じくノーバイト。
(ダメだな、こりゃ…)
魚はいったいどこに居るんだ?
居ても食わないだけなのか?
今日は釣れない日なのかもしれないが、まだ未チェックのポイントがある。
(まあ、やるだけやってみるか)
アサイチポイントの対岸へ向かった。
ポイント到着後の2投目か3投目に違和感が。
ロッドを起こすと生命感が伝わってきた。
「おお~!食ったあ~!」
すんなり取り込めたので40cmくらいかと思ったら45cm1650gのハラボテちゃんだった。
ここでは釣れないことの方が多いので嬉しい誤算だった。
しかも今年の初スモールマウスが45cmとは上出来だ。
その後すぐに35cmほどのを追加。
45cmの相方かもしれないね。
さらに下流へ歩みを進めて、何年か前にデカイヤツを目にしたポイントをチェックしていると、
( !? )
ラインを張ると何かに擦っているようだ。
ただ、それだけではなく、生命感も感じ取れた。
PEラインは擦れに滅法弱い。
ゆっくり引き出すようにすると、手元から擦れの感覚が消えて、伝わるのは魚の躍動感のみとなった。
(よっしゃ)
〈バシャシャ!〉
( お! )
そこそこありそうな魚が水しぶきを上げた。
それから下に突っ込んで、なかなか浮いてこない。
ロッドもラインもパワー十分。
少し強めに浮かせてみると、
〈バシャッ!〉
[プン]
「ああっ!」
浮いたは良いがバラシてしまった。
タックルパワーに余裕があったので扱いが雑になった。
擦れを気にして合わせが中途半端だったから、もう少し丁寧にすべきだった。
大きさは1本目と同じくらいか、もう少し大きかったように見えた。
残念だが仕方ない。
しばらく粘ってみたが、水中でリーダーから先が消滅するというイリュージョンが起きただけで、2度目のチャンスは訪れなかった。
やっぱり擦れていたんだな。
その後はもう1か所の未調査エリアをチェックしてノーバイト。
釣れたポイントとバラシポイントを再チェックしてノーバイト。
そして今度はキャストした時に、リーダーがすっぽ抜けて飛んで行ってしまった。
引き時かも。
あ、こんな時によく間違って使われる『潮時』は、特に釣り人は間違えてはいけない。
『潮時』とは潮が動いて魚が良く釣れるタイミングのことだから『好機』の意味なんだよ~。
釣りに関連付けて覚えておけば間違いはないでしょ(笑)
閑話休題。
(まあ、45が釣れたから良しだな)
これ以上頑張っても追加は難しそうだし帰るか。
(でもその前に…)
改修工事をしていたポイントがどうなったか見に行った。
(あ~あ)
いやもうダメダメになっていた。
大水でリセットされてやっと良くなるかどうか。
しかし、どう変わっていくかは分からないので、この川に来た時は確認だけでもするようにしよう。
( よし帰ろ! )
ボウズかと思っていたら45cmが釣れたし、あそこには良型が付きやすいことも確信できたし、開幕戦としては上出来だったんじゃないかな。
P.S.
釣りしている時に雨はほとんど降らなかったけれど、帰りの高速では酷く降られた。
トラックの後ろに居ると、巻き上がったしぶきが白い煙幕のようになって、トラックより前の車が見えなくなる程だった。
これも一種のホワイトアウトだね。
怖い怖い。