予約しておいたノースフォークコンポジットのスピニングロッドが入荷したという連絡を受けて引き取ってきた。
ZFXシリーズのマルチパーパススピニング『ZS66ML MLT』
【あらゆるライトリグ(ジグ&ワーム)を、3m未満のシャローから10m超のディープまで、この一本で、同じように操作可能とする】
ライトリグが好きな自分は、このコンセプトに魅かれてしまった。
あとはグリップのカッコ良さ。
独特な形状で、どんな握り心地なのか気になった。
7フィート前後のロッドが好きな自分にしては、少々短めの6フィート6インチ。
昔はロクロクっていったら長い方だったのにね。
何で好みより短いのに買ったのか。
それは、自分が知ってる釣りウマNo.1のS山さんから、○○リグではロッドが長くなるほどバラシが多くなる傾向がある、自分の場合はそうだった、と聞いたから。
マスターでさえそうなんだから、自分ではなおさらだ。
○○リグでは当たったら瞬間的に合わせる。
巻き合わせのスイープフッキングではないので、ライトリグを扱うようなスピニングロッドでは、長くなるとクッション量も多くなってフックをしっかり打ち込めないのかもしれない。
ちなみにS山さんが○○リグで愛用しているロッドは6フィート4インチで、今回買ったロッドより更に短い。
自分は短くてもロクロクくらいは欲しいな、と思っていたところ、このロッドが丁度その長さだったというのも購入を後押しした。
ここからは実際に触った印象です。
お店でビニール袋に入ったロッドを受け取った時に、
(お、軽い)
と思った。
自重は約105グラムで、最近のロッドとしては特別軽いという訳ではない。
バンタム274Mは、これより長い7フィート4インチなのに、カタログ重量は102グラム。
長さからすると軽いんだけど、それでも持ち重りはするから、ロッドは自重の数字だけが全てではないんだよね。
帰宅して、ビニール袋から出す。
このロッドにはボトム感知能力を高めるために竿先3インチほどのテーパーがほぼストレートというフラットストレートティップが採用されている。
だからティップは硬めだと分かっていた。
魚に食わせるためにはラインスラックを使う、と書いていたプロがいるくらいだ。
さて、どんな感じかな?
押入れのふすまにそっと当ててみる。
( ! )
予想以上に硬かった。
全体の張りも強く、軽い力での撓り代は少ないので、必殺リグではバイトを弾くかも。
その代わり、シンカーのスタックは外しやすそう。
反発力も強く、キャストする時に曲げたロッドが戻るのも早そうだから、ラインリリースのタイミングがちょっと違うかもしれない。
感度はもちろん良さそうだ。
カッコイイと思っていたグリップ&リールシートは手の小さい自分でさえ随分細く感じた。
太めのグリップが好きな人には合わないんじゃないかな。
リールをセットしてみる。
組み合わせるリールの重さによって、持った印象が随分変わる。
グリップが細いので手指との接触面積が小さくて、手にかかる重さが分散されないからだろう。
だから、このロッドには軽いリールの方が合う。
もしくは持ち方をスリーフィンガーにするかだ。
残念だったのはデカールが微妙に斜めになってるのと、ワインディングチェックとフロントグリップの間に隙間があったこと。
この隙間はグリップに保護フィルムが被さった状態では見えないから、お店が検品しても分からんよな。
クレームを入れたとしてもメーカーの在庫は完売だし、買った店舗に入荷した分も予約で完売なので替わりの品もない。
ぱっと見は分からないし、使用には全く支障が無い箇所だから気にしないようにしよう。
でもね、正直言うと、安い竿じゃないからワインディングチェックくらいは隙間なくしっかり取り付けておいて欲しかったな。
まあ使ってるうちに気にならなくなるだろうし、自分の場合は最初にちょっとケチが付いた商品の方が結果的に長く使う傾向にあるから、これもそうなるかもね。
さ、後は使うだけ。
使用感、また書きま~す。