今朝1番にレッスンに来た生徒さんは、声優志望。
喜怒哀楽を表現する課題で、生徒さんは、
『私は怒りを表現するのが苦手なんですよ』
と言ったので、《怒り》がテーマの台詞を聞かせていただくと、確かに怒りが伝わって来ず、ただ大声を張り上げ、《怒り風》なセリフを読んでいるだけな感じ。
『怒りの表現は、人それぞれで、大きな声を出すだけが良いわけではないよ。私は、本当に怒ったときは、言葉が出てこないか、むっちゃ冷静な声になるかも』
と伝えた上で、『最近すごーく怒った場面を再現してごらん』と別の課題を与え、やってもらうと、めっちゃ怒りが伝わってきて、上手に表現できている。
いいじゃない、いいじゃない。
怒りの表現が、たった1種類しかないなら、声優さんは1人いれば充分。
感情表現は、人の数だけ存在するのだから、色々な声優さんが必要なのだ。
一般的な概念にとらわれず、自分の感情表現を磨いて、立派な声優さんなってね。
にじいろ音楽室
馬場利英
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