昨日、生徒さんから、《明日のレッスンは、音楽のレッスンではなく、話でも良いですか》とメールをいただきました。


他の生徒さんも、レッスンに来るなり、《ちょっと聞いてもらっても良いですか》と言われ、レッスン時間は、お話時間に差し替わりました。




生徒が《話がしたい》と言って、にじいろ音楽室に来てくれるときは、まさに自分が《話がしたい》時。


ここ最近、誰かに聞いてもらいたくて仕方がなかったのです。




昔は、自分が聞き役に撤しなきゃいけないなあと意気込んでいましたが、今は状況に応じて、じっと話を聞いたり、自分の悩みや不安を聞いてもらったり。




帰りがけ、生徒さんが


『今日ここに来て、話ができて良かったです』


などと言われると、《いやいや、自分こそたくさん悩みを聞いてもらって、すごく心が楽になりました》と伝えるのですが


『私の方がスッキリしました』


などと仰る。




おお、なんというパラドックス。




私が満足することで、生徒も満足してくれているなんて。しかもレッスン料までいただいちゃって。




この大いなるパラドックス、割とよくあるんだよなあ。不思議なんですが音譜