レッスン中に、《何か質問がありますか》と、生徒に尋ねると、


『どうして、ここの教室のホームページに、先生自身がLGBTである事を、わざわざ公表しているのですか』


と聞かれた。


彼女曰く、男、女、LGBTはただの性別であって、同列じゃないですか、と。





私なりの理由をいくつか答えながら、最後に、


『自己防衛、かな』


と、思ってもみなかった言葉が出て、自分でも驚いた。





そうなのだ。


自己防衛だったのだと、初めて気がついた。





ゲイであることをキモいと思われたくない。その事で人間関係が壊れることが怖い。もうその事で傷つきたくない。


最初から伝えてあれば、理解ある人しか来てくれないはず、、、という自己防衛だったのだ。





そして、それを思ったとき、自己防衛している私より、LGBTをカミングアウトせずに生きている人のほうが、圧倒的に強く生きているのかもしれない、、、と気づいた。