いつも6:15に起きるのに、今日は早めに目が覚めた。
生徒さんからいただいた、ちょっとお高い食パンを食べる事が楽しみだったから

かなり分厚く切って、トーストして、ピーナッツバターをたっぷり塗り、朝からがっつり食べながら、ふとインドで過ごした、楽しかった日々を思い出す。
南インドのポンディシェリーに、オーロビルという一風変わったコミュニティがあった。人口は、その当時で3000人ほどだったか。フランス人が圧倒的に多く、日本人は3人しかいない という特殊なコミュニティ。
例えば、朝ご飯前に近くの畑の農作業を手伝い、代わりに朝食を提供してもらう、例えば、宿の掃除をして一晩泊めてもらう というような、お金を介さない世界を目指したコミュニティ。
そこに一週間ほど滞在したのだが、朝食のテーブルには決まってピーナッツバターの瓶が並べられており、一仕事した後にいただく朝食がとても美味しかったのだ。
私はオーロビルの住人ではないので、一泊150円ほどのハットに泊まっていたのだが、日本人は私一人、あとは、ヨーロッパからの若者数名、韓国の可愛い女の子、アメリカ人に、インド人の長老と共に寝起きをしていた。
その中のひとり、アイルランド人の彼はギターが上手で、私の好きな映画『Into the wild』の挿入歌を弾き語りで聞かせてくれた。
ハットには電気がなく、夜は真っ暗になるのだが、その闇の中で聞いた澄んだ歌声は今でも覚えている。
あの時、共に過ごした仲間は、みんな故郷に戻ったのだろうか。まだギター担いで、旅を続けているのだろうか。
No Ceiling
映画『イントゥ ザ ワイルド』より
歌:Eddie Vedder
にじいろ音楽室 札幌
ばばとしひで
May you be happy