アホな事をして
喉から血を吐くほどの
怪我をしてしまい

かなりトホホな気持ちで
病院へ行き

薬をもらいに薬局に寄ると
リスト作曲のピアノ曲
『ため息』が流れており

ため息がつけないほど
喉の痛みが続いた事に
不安を覚えたのは
昨日のこと。



少しだけマシになった今日
改めて『ため息』が聴きたくなり
あれこれ音源を探すと
中村紘子さんのものを見つけ
早速聴いてみました。



遅いテンポ設定
主旋律につけた抑揚は
少しやり過ぎた感があり

さらに硬質な音色が耳について
あまり好みの演奏ではないなあと
生意気に思いながら

最後まで聞くころには
なぜか涙が出そうなほど
感動してしまいました。



15歳で
NHK交響楽団初の
世界一周演奏旅行のソリストに
抜擢されるほどの天才少女が

その後の留学先である
名門ジュリアード音楽院で

今まで身につけた奏法を
『血を吐く思いで』
全て変えた と
ご自身の著書で語られていた事を

ふと
思い出してしまいました。





3つの演奏会用練習曲より
『ため息』

演奏:中村紘子




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