今日の朝刊に

今年の1年を振り返る という特集が組まれ

そこに中村紘子さんの写真が掲載されており

また涙が出そうになった

 

音楽家が亡くなって

こんなに悲しい気持ちになるのは

初めての経験である

 

彼女のCDは一枚も持っておらず

コンサートに足を運んだのは

20年以上前に一度だけ

大阪のシンフォニーホールで開かれた

リサイタルのみである

 

前半はプロコフィエフのピアノソナタ

後半はショパンのバラード全曲といったプログラム

 

ちょうど阪神大震災の直後であり

追悼の意を込めて

一曲演奏してくださったが

それもあまり覚えていない

 

カレーのコマーシャル

ショパンのピアノ協奏曲を着物で演奏されている姿

国際コンクールで審査員を務められている姿

文章の中で見せる彼女の素顔

 

どれもかしこも

かっこよくて

意地悪そうで

傲慢そうで

でも、どれもが美しくて仕方がない

 

なぜこんなに中村紘子さんが好きなのか

自分でも分からない

 

ただただ

好きだった

大好きであった

 

高みを目指して

努力を惜しまなかったであろう

今の中村さんのピアノを

もう一度聞きたかった

 

もう二度と聞けないと思うと

悲しくて仕方がないのである。

 

 

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